「蛩」は、生き物の名前を表す漢字です。
「蚕(かいこ)」?
「蛍(ほたる)」?
似ているけれど、違う漢字ですよね…。
でも漢字の下部分に「虫」が付いているのは共通点。
「蛩」もある虫の名前なんですよ!
さっそく見ていきましょう。
「蛩」の読み方のヒントは・・・?
「蛩」という漢字の上部分は、「恐ろしい」の「恐」に似ていますよね。
そう考えると恐ろしい虫なのかな!?と思ってしまいますが・・・
実物の「蛩」は、綺麗な声で鳴く秋のあの虫ですよ!
ひらがなで「〇〇〇〇」の4文字です。
分かりましたか?
「蛩」の読み方の答えは・・・
正解は、「こおろぎ」でした!
秋に綺麗な声を聴かせてくれますよね。
「蛩」という文字の上部分は「寂しげ」「穴の開いた・空洞の」という意味がある「巩(うつろ)」という漢字。
「蛩(こおろぎ)」は、秋に寂しげに鳴く虫をイメージしているのでしょう。
蛩の鳴く声のことを「蛩語(きょうご)」と言います。
秋の初めに鳴く蛩のことは「早蛩(そうきょう)」、秋に鳴く蛩のことは「秋蛩(しゅうきょう)」。
秋に風情たっぷりに鳴く蛩にまつわる熟語はたくさんあるんですね。
ただ…「蛩蛩」と蛩を2つ続けて書く「蛩蛩(きょうきょう)」は、「北海に生息すると言われる馬に似た想像上の恐ろしい動物」を表すんですって!
やっぱり「蛩」の文字は何だか恐ろしい!?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!