今日の難読漢字は
「上梓」
「紐帯」
「無碍」
の3問です!
さあ、何と読むか分かりますか?
目次
1つ目は「上梓」
「上梓」って何て読むか分かりますか?
(うえあずさ)ではありません。
(じょうさい)でもありません。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「上梓」の読み方のヒントは?
「上梓」とは「書籍を出版すること」という意味で使われる熟語です。
もともとは「版木に文字を刻むこと」で、木の板に文字や絵を彫ってその板にインクを塗って紙に押し付けて本を作っていました。
昔、中国で版木に使われていたものが「梓」の木でした。「ヨグソミネバリ」という木の別名です。
「上梓」を英語で表現すると、次のような単語になります。
「publication」
何と読むか分かりましたか?
「上梓」の読み方、正解は……
正解は……
「じょうし」
です!
「上梓」は「冊子」や「本」を出版するときに使う熟語です。
そのため、「漫画」「小説」「図鑑」などの本文や表紙を綴じて冊子にしたものに対して使われます。
「新聞」「チラシ」「広告」などの印刷物は綴じていないので「上梓」を使うことができません。
冊子として出版されたものが元となっている電子書籍に対しては「上梓」を使うことができます。
一生に一度でいいから、自分の書いた小説を「上梓」できたら幸せですね!
2つ目は「紐帯」
「紐帯」って何て読むか分かりますか?
(じゅうたい)ではありません。
(ひもおび)でもありません。
「弱い紐帯の強み」という理論が、1973年に社会学者マーク・グラノヴェッターによって唱えられました。
これを知っていれば答えがわかりますね!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「紐帯」の読み方のヒントは?
「紐帯」には、2つの意味があります。
- 2つのものを結びつけている重要な要素
- 地縁・血縁・利害などの社会を形成している結びつきのこと
一般に、強い「紐帯」とはライフスタイルや価値観が類似している人との繋がりを表します。
家族・親友・会社内での派閥・国家間の条約などです。
一方で弱い「紐帯」とは、「知り合い」程度の結びつきに対して使われます。
何と読むかわかりますか?
「紐帯」の読み方、正解は……
正解は……
「ちゅうたい」
です!
先ほど紹介した「弱い紐帯の強み」という理論について解説します。
「強い紐帯」は、環境や価値観などが似通っていると情報も共通していて、新しい情報を得難いが、「弱い紐帯」は共通項が少ないため、自分が知らなかった情報を得られる可能性が高いという仮説です。
自分の知らない情報を知ることによって、自分の幅を広げていければ素敵ですよね。
3つ目は「無碍」
「無碍」って何て読むか分かりますか?
(むがい)ではありません。
(むぎ)でもありません。
元々は仏教用語です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「無碍」の読み方のヒントは?
「無碍」の意味は「何ものにもとらわれることなく、自由自在であること」です。
「碍げ」(さまたげ)が「無い」(ない)という2文字が組み合わさってできた言葉です。
類義語には「自由」「柔軟」などがあります。
≪例文≫
- 時には無碍に考えて、面白い方法を見つけよう。
- 無碍な発想から、この企画が生まれた。
何と読むかわかりますか?
「無碍」の読み方、正解は……
正解は……
「むげ」
です!
「無下」(むげ)と同じ発音ですが、意味が違います。
「無下」は「冷たくてそっけないこと」を表します。
- 無下に断る。
- 彼の好意を無下にはできない。
「無下」の類義語は「無益」「無駄」「放っておく」などがあります。
「無碍」と「無下」の使い方を間違えてしまわないように注意しましょう。
最近は、多様な価値観が尊重されていますので、無碍な発想を大事にしていきたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!