今日の難読漢字は
「約まる」
「訝しい」
「漁る」
「疎ら」
「疑る」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「約まる」
「やくまる」と読んでしまいたくなるこの漢字、それでは意味が分からないですよね・・・
「約」という漢字は、下のような意味を持っています。
- およそ
- 互いに取り決めをする。
- 縮める。引き締める。
- 共通の数で割る。
- 費用を控えめにする。節約する。
「約〇分煮込む」とか、「約〇㎞走った」とか・・・-
普段は「①およそ」という意味で使われているのではないでしょうか?
そ他にも②の意味の「条約」や③の意味の「要約」、④の意味の「公約数」や⑤の意味の「倹約」など。
「約」という漢字は生活に根ざした文字だと言えますね。
「約まる」もぜひ読めるようになりたいもの・・・!
「約まる」の読み方のヒントは・・・?
- 「やくまる」ではありませんが、ひらがな2文字で「〇〇まる」と読みます。
- 「約まるところ」という言い方で、「要約すると・つまり」という意味に使われます。
- 古語では「ちぢまる・集まる」という意味で使われていました。
・・・さあ、分かりましたか?
「約まる」の読み方の答えは・・・?
「約まる」の読み方の答えは、「つづまる」でした!
あまり聞きなれない言葉ですよね。
「約まるところ、今回の契約は見送りたい」「約まるところ、彼は彼女が忘れられないんだ」など、「要約すると・つまり」の類義語として使われます。
たくさんの意味をもつ漢字、「約」。
「約まる」もこれでマスターですね!
2つ目の漢字は「訝しい」
「いかがわしい」?「あやしい」?「けわしい」?「うたがわしい」?
残念ながらどれも違うんです。
読み方が難しいため、普段はひらがなで表記されていることも多い文字です。
なので、聞けば「あぁ、そうか!」と思うはずですよ。
それではさっそく、考えていきましょう!
「訝しい」の読み方のヒントは・・・?
「訝しい」の読み方のヒントは、
- 読み方をひらがなで書くと、「〇〇〇しい」の3文字です。
- 「物事がはっきりしなくて気がかりな様子」を表す漢字です。
- 古文では「いふかしい」と読まれていました。
③は大ヒント!もう分かりましたよね。
「訝しい」の読み方の答えは・・・
答えは、「いぶかしい」でした!
古文では「いふかしい」と読まれていたのが、現代では濁って「いぶかしい」と読まれるようになりました。
さて、「訝しい(いぶかしい)」の意味ですが、「疑わしい」「怪しい」と同じような意味だと思っていませんか?
でも、実は違うんです。
「疑わしい」「怪しい」が、「物事がはっきりしなくて恐怖や不安、疑いをもつ」ことを表すのに対して、「訝しい」は「物事がはっきりしなくて興味がわく、好奇心を持つ」ことを意味しているんです。
これは意外ですよね!
ところが現代では、「疑わしい」や「怪しい」と同じ意味で使われることが多くなっています。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
3つ目の漢字は「漁る」
「漁業」や「大漁」・・・「漁」という漢字には、漁(りょう)をして魚や貝を捕るというイメージが強いですよね。
だからって、「漁る」と書いて「りょうる」と読むのは間違いなんです!
でも実は、漁に関係ない場面でもよく使われる言葉なんですよ。
さて、何と読むのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
「漁る」の読み方のヒントは・・・?
それでは、「漁る」の意味を見ていきましょう。
- 魚介や海藻などを探し求める。
これは、「漁」のイメージそのものですよね。
その他にも、
- 人や物を探し回る。
- 何かを求めて、その動作を諸所で行う。
という意味があるんです。
例えば、「株を買い漁る」「野良猫がゴミ箱を漁る」など・・・
もう分かりましたか?
「漁る」の読み方の答えは・・・
そうです、「あさる」です!
もちろん漁をする意味でも使われますが、「草の間を漁る」「机の中を漁る」「猫がゴミ箱を漁る」のように、ごそごそとあちこち何かを探す様子にも使われます。
「買い漁る」のように、あれこれ買う様子を表現する言葉でも、よく使われます。
よく使う言葉なだけに、漢字で「漁る」と書くなんてびっくりですよね!
覚えておいて損はない漢字です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
4つ目の漢字は「疎ら」
「疎ら」の読み方をご存知ですか?
「過疎地(かそち)」の「疎(そ)」、「疎遠(そえん)」の「疎(そ)」だから「そら」って読むのでは?
そう考えたあなたは、残念!違います。
難読漢字ではなく中学校までに習う常用漢字にも関わらず、読み方は忘れている人が多い「疎ら」。
読めそうで読めなくてくやしい…だからこそ、読めたらスッキリしますよ!
さっそく見ていきましょう。
「疎ら」の読み方のヒントは・・・?
- ひらがなで書くと「〇〇ら」の2文字
- 人や物がある一定の範囲内に極端に少ない様子を表す漢字です
- 「人通りが疎らな住宅街」「木が疎らに生える草原」などと使います
人がポツポツとしかいない住宅街、木がポツポツと生えた草原をイメージしてみると・・・
さあ、3つのヒントで分かりましたか?
「疎ら」の読み方の答えは・・・
「疎ら」の読み方の答えは、「まばら」です!
「人や物が少なく点在する」という意味だけでなく、「順序だっていない」様子も表す言葉です。
「ちらほら」「ぱらぱら」などの言葉で表現することもできますが、「疎ら」と言った方が断然知的ですよね!
漢字の「疎ら」を読み書きできたら、さらにすごい!
ぜひ覚えて使いましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「疑る」
「疑る」の読み方をご存知でしょうか?
つい「うたがる」と読みそうになりますが、もちろん違います。
よく見る漢字なのに、送り仮名が違うと意外に読めない人が多いかも!?
さて、あなたには読むことができますか?
「疑る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字
- 意味は怪しいと思うことです
- 「そんなに人を疑るものじゃないよ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「疑る」の読み方!正解は…!?
正解は「うたぐる」です!
意味は、ヒントで紹介したように「怪しい」「確かではない」などと思うことです。
「疑(うたぐ)る」は「疑(うたが)う」の俗な言い方で、意味は同じとされていますが、現代では「疑(うたぐ)る」という言葉は余り使われていないようですね。
ただし、何でもすぐに疑う人のことを「疑(うたぐ)り深い」と表現するのは時々耳にするのではないでしょうか。
また「疑る」の類義語としては、いぶかる、怪訝(けげん)、怪しむなどがあります。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!