本日の難読漢字クイズは「鯔背」です!
魚の背中のことでしょうか?
「鯔背」の読み方のヒントは?
1.「鯔背」の「鯔」は「ボラ」という魚ですが、「ボラ背」とは読みません。
2.「日本男児」のイメージに近いかもしれません。
3.ねじり鉢巻きで神輿を担ぐ姿が「鯔背」でかっこいい!
正解は…
正解は「いなせ」でした!
江戸時代、日本橋魚河岸で働く若者に「鯔背銀杏(いなせいちょう)」と呼ばれる髪型が流行しました。
「鯔背銀杏」を結った魚河岸の若者は、威勢がよく男らしかったため、そのような人を「鯔背」と呼ぶようになったのだそう。
「鯔背銀杏」という髪型について説明すると、「鯔背」は、鯔(ボラ)という魚の背中をたとえています。「いな」はボラの訓読みで、「いな」の背中は青灰色でした。そこが頭部の剃り上げた部分に似ていたのです。
「銀杏」は、髷(まげ)の先端が銀杏の葉の形に似ているからです。
「鯔背」と「粋」
江戸っ子といえば、鯔背で粋(いき)なイメージがありますね。
しかし、「鯔背」と「粋」は少し意味が違います。
「鯔背」は威勢のよい若い男を指し、男らしい面倒見や正義感、腕っぷしの強さなども含みます。
一方「粋」は、老若男女問わず使われ、さっぱりした立ち居振る舞いで色気があることです。