今回は「賢しい」「把手」「僻む」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「賢しい」
「賢」という漢字には、「賢者」の「賢(けん)」や「賢い(かしこい)」という読み方の他に、もう一つ読み方があるのを知っていますか。
「賢しい」と書きますが、くれぐれも「かしこしい」と読んではいけません。
1.「賢しい」読み方のヒントは?
大ヒントですが、「賢しい」の前に「小」という漢字をつけて読んでみてください。
…もうわかってしまった方も多いのではないでしょうか!
「賢い」はスマートな頭の良さを表す場面で使われます。
しかし「賢しい」はどちらかというと「悪知恵が働く」のような場面で使うことが多いです。
必ずしもプラスのイメージを表しているわけではありません。
2.「賢しい」の読み方、正解は…
正解は、
「さかしい」
です!
「小賢しい」と書けば、読める方は多いのではないでしょうか。
「こざかしい」と読み、何となくずる賢いようなイメージの人を表す時に使います。
「賢しい(さかしい)」も同様で、シンプルに頭の良さを表したい「賢い」とは一線を画しています。
「かしこしい」と読んでしまっては、「かしこい」人からは遠ざかってしまうので気を付けましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
2問目はこの漢字!「把手」
「握手(あくしゅ)」と非常によく似た漢字の「把手」。
「把」は、「把握(はあく)」などの言葉にも使われるもので、「とる、つかむ、にぎる」のような意味があります。
ということは、「手でつかむ」、「手でにぎる」ものでしょうか?
なんとなく正解が見えてきたところで、ヒントも見ながら考えてみましょう!
「把手」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これはカタカナで「〇〇〇〇」と読みます。
ヒント➁ 「はしゅ」、「とって」とも読むものです。
ヒント③ 車や自転車、ドアにもあるものです。
「把手」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ハンドル」です!
そのまま「はしゅ」、「とって」とも読みますが、「ハンドル」もこの漢字です。
意味からくる当て字にはなりますが、冒頭でも記載したとおり「把手」は「手でつかむ」、「手でにぎる」という意味があるため、ずばりそのまま「ハンドル」ですね。
ちなみに、あだ名や肩書を意味する「ハンドルネーム」の「ハンドル」はこの「把手」ではなく、「肩書き(ニックネーム)」を意味する英語の「ハンドル」です。
とんちを利かせて、ネット上のハンドルネームを「把手名」としても面白いかもしれませんね!
最後はこの漢字!「僻む」
「僻む」
なんとなくネガティブワードな雰囲気のするこの漢字。
あなたは読めるでしょうか?
「僻む」読み方のヒント!
「僻む」は、よく「ねたむ」と読み間違えられる漢字です。
ネガティブな意味が似ているため、
混同して覚えてしまっているのかも。
つまり「ねたむ」と同じような言葉を思い浮かべてみれば
答えが出てくるはず!
さて、あなたは読めますか?
「僻む」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ひがむ」
です!
「ひがむ」は
「物事を素直に受け取らず、曲げて考える」
「自分が悪く扱われていると感じる気持ち」という意味の言葉。
「昇進した同僚を僻む」
「僻みっぽい自分に自己嫌悪が募る」
など、ネガティブな言葉ですよね。
読み方を間違えてしまいやすい「ねたむ」は、
漢字では「妬む」と書きます。
こちらは「人の幸せや長所を羨ましく思って憎む」という意味。
「嫉妬」という感じにも使われている感じです。
妬みは「自分が悔しいと思っている状態」。
僻みは「自分が不利なように感じることを相手のせいにする状態」を表しています。
つまり、「妬み」よりもこじれてきているのが「僻み」です。
どちらの感情もなるべく感じずに過ごしたいものですが、
漢字はしっかり覚えて、間違えずに読めるようになりましょう!