今日の難解漢字は、
「慮る」
「濃やか」
「海象」
「海鼠」
「流布」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「慮る」です!
「慮る」
「遠慮する(えんりょする)」
「配慮する(はいりょする)」などのように、使うイメージが強いこの漢字。
実は、漢字1文字でも読むことができるんです!
「慮る」読み方はひらがな5文字+る
ヒントは、ひらがな5文字!
これだけだと、わからないですよね(笑)
この言葉は「周囲の状況をよく考え、思いをめぐらす」場面で使われます。
類語としては、「熟考」「考察」などが挙げられます。
「慮る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おもんぱかる」
です!
考えをめぐらすという意味の「思い量る(おもいはかる)」が音変化して、「おもんぱかる」と読むようになりました。
「おもんばかる」と読む場合もあります。
「父親の対面を慮る」
「今の自分には、相手の気持ちを慮る余裕がない」のように、相手の心情や対面などを思いやり、考えをめぐらせる時に使います。
訓読みの漢字に「ぱ」のような半濁点が入るので、なかなか読みづらいですが、すらっと読めたらかっこいいですよね!
最後までお読み頂き、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「濃やか」です!
「濃やか」
この漢字、何と読むかわかりますか?
音読みの場合は「ノウ」と読みますが、
音読みの場合はどう読めばいいのでしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「濃やか」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「濃やか」の意味を紹介します。
- 【意味1】思いやりや感情をこめたさま
- 【意味2】洗練された味わいがある。微妙な趣がある。
そろそろわかりましたか?
「濃やか」の読み方!正解は…?
「濃やか」の読み方、正解は……
「こまやか」です!
「濃やか」のおもな意味は、「思いやりや感情をこめたさま」です。
「濃やか」の同訓異字語は?
濃やかの同訓異字語は、「細やか」です。
どのように使い分ければいいか、詳しく見てみましょう。
- 細やか:濃やかの同訓異字語は、細かくて雑多なさまや小さいさまなど、状態を表すとき
- 濃やか:情が厚いさまや心がこもっているさまなど、人や態度について表すとき
つまり、「濃やかな心遣い」や「人情が濃やか」と表現するときに
「濃やか」と表記するということです。
わずかな違いですが、知っておくと役に立つことがあるかもしれません。
まとめ
「濃やか」は「こまやか」と読み、「情が厚いさま」
「心がこもっているさま」といった意味を持つ漢字です。
そのほか、「洗練された味わいがある」
「微妙な趣がある」という意味でも用いられます。
一方、濃やかの同訓異字語である「細やか」は、
細かくて雑多なさまや小さいさまなど、状態を表すときに使用される表記です。
「濃やか」の読み方がわからなかったあなたは、
これを機に意味や違いを覚えておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「海象」です!
世界にはたくさんの動物がいて、それぞれに名前がついています。
そして中には漢字が当てられている動物もたくさんあります。
今回はそれらの中から一つ、漢字クイズを出そうと思います。
出題するのは「海象」という漢字です。
読み方は「うみぞう」ではありませんよ。
あなたは分かりますか?
「海象」の読み方のヒントは?
読んで字のごとく、海の世界では象のように大きな存在感を醸し出しています。
鼻は長くないですけどね。
また、読み方は4文字です。
「〇〇〇〇」、分かりましたか?
正解は…
正解は…
せいうち
でした!
別解で「カイゾウ」という読みもありますが、「せいうち」と読むほうが一般的です。
鼻はさほど長くありませんが、長く伸びたキバが象のように見えることからこの漢字になったそうです。
次に動物園や水族館でセイウチを見る機会があれば、ぜひ漢字を思い出しつつその長いキバに注目してみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「海鼠」です!
「海鼠」と書いて何と読むかわかりますか?
もちろん「うみねずみ」ではありません。
「かいそ」という読み方もできますが、もう一つの読み方を答えてください。
海という字がついているので、海に住む生物でしょうか…
さて、あなたには正解がわかりますか?
「海鼠」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 海に住んでいます
- 日本では古くから食用とされてきました
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「海鼠」の読み方!正解は!?
正解は「なまこ」です!
そもそもは、小さく固まる性質から「こ」と呼ばれていましたが、生食できることから「なま」が付いて、「なまこ」と呼ばれるようになったといわれていますが、正確なことはわかっていません。
「海鼠」という漢字が当てられたのは、暗くなると這いまわる姿がネズミににているからだそうです。
たしかに上から見た様子は、ネズミに見えなくもありませんね。
なまこは日本では古くから珍味として食べられてきました。
なんと古事記にも登場するというから驚きです。
あんな見た目のものを食べたのですから、日本人はまさにチャレンジャーですね。
5つ目の漢字は「流布」です!
「流布」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体はとっても簡単ですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「流布」読み方のヒント!
「りゅうふ」と読んでしまった方、いるのでは?
残念!不正解です。
たしかに「流」は音読みで「りゅう」と読むのですが、
「流布」ではちょっと変わった読み方をします。
さて、読めましたか?
「流布」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「るふ」
です!
「流布」は、
「世間に広く伝わること」という意味の言葉です。
ただし、これは悪い話に関して使われることがほとんど。
「悪い噂が流布する」
「都市伝説が流布している」
など、暗い情報が広まる時に使われています。
また、金融用語に「風説の流布」という言葉があるので、
こちらでご存知の方がいるかもしれません。
「風説の流布」は、
「株価を意図的に変動させるために、虚偽の情報を流すこと」を指します。
投資家が誤認してしまう恐れがあるとして、
金融商品取引法で禁じられている行為なんです。
ここで使われる「流布」も、
悪い意味で使われていることがわかりますよね。
普段の会話からビジネスでの用語まで、
幅広い場面で使うことができる言葉「流布」。
あまり良い意味ではない、ということも覚えて、
ぜひ使ってみてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!