今回の難読漢字は「集る」「萌す」「鍬形」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「集る」
小学校で習う「集まる」という漢字。送り仮名が「まる」であれば、「あつまる」という読み方になりますが、今回は「集る」です。
送り仮名も似ていますし、どこまで漢字に読ませるかによって、全体の読み方そのものが変わるものって、珍しいですよね!
今回の「集る」は、「集まる」の意味とは似て非なるもの。
さあ、ヒントも参考に正解を考えてみてください!
「集る」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「集まる」と同様、「集まって」きます。
ヒント➁ 集まる動機が不純です。
ヒント③ 「〇〇る」の2文字です。
「集る」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たかる」です!
「集る」という行動、皆さんはご存じでしょうか?
簡単に言えば、「下心を持って」集まってくる様子です。
例えば、「親にお小遣いを集る」や「金品の盗みを目的に集る」など、良い意味では使われない言葉です。
「集まる」はよく使う言葉なのに、送り仮名一つ違うだけで、同じ集まる様子なのに嫌味な表現になってしまう「集る」。
漢字って、本当に面白いですね!
2問目はこの漢字!「萌す」
「萌す」
親しみやすい漢字ですが、何と読むかわかりますか?
2005年ごろ、「萌え~」という言葉が大流行しましたが、
「萌す」は「もえす」とは読みません。
「萌す」の読み方のヒントはコレ!
まずは読み方のヒントをお伝えします。
- ヒント1:「萌」の漢字の意味は、芽が出ること
- ヒント2:「萌し」という言い方もある
- ヒント3:「萌す」は全部で3文字の言葉
そろそろわかった方もいるのではないでしょうか?
「萌す」の読み方!正解は…?
正解は……「きざす」です!
「萌す」の意味は、芽が出ること。
そこから転じて、「ものごとの始まり」を指す場合もあります。
春になると、梅や桜、道ばたの草花が色づいてきて嬉しく思いますよね。
そんな新鮮な気持ちや、新しい季節の始まりを表す美しい言葉なのです。
ちなみに、「萌す」を使った熟語には、「萌芽(ほうが)」という言葉もありますよ。
- 出てきたばかりの草木の芽
- ものごとの始まり、きざし
萌芽には、2つの意味があります。
「新しい文化が萌芽する」「子どもの反抗心が萌芽した」
というような使い方ができる言葉です。
「萌す」と「兆す」の違いは?
「萌す」の漢字より、「兆す」の漢字の方が一般的だと感じる人もいるでしょう。
「兆す」には、「前触れ」「ものごとが起こりそうなしるし」という意味があります。
つまり、「萌す」の意味とほとんど同じなのです。
「萌す」と「兆す」、どちらを使えばいいのか迷ったら、
- 「萌す」…植物に対しての表現や、手紙などで時候の挨拶をするとき
- 「兆す」…社会情勢について書くときや、ビジネスシーンで使用するとき
このような使い分けをするといいでしょう。
今年も、そろそろ暖かな季節が巡ってきました。
お庭や外出先で草花の芽生えを見つけたら、「萌す」という言葉を使うチャンスです。
新しい季節が始まる喜びを、家族や友人、恋人と共有してみてくださいね!
最後はこの漢字!「鍬形」
「鍬形」
この字を訓読みにすると、「くわ」と「かたち・かた」ですね。
さて、農業で使う「鍬の形」、さあ、何と読むのでしょう?
「鍬形」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」4文字です。
ヒント➁ 甲冑マニアの方なら簡単?武士の武具の一部分です。
ヒント③ 男の子が好きなあの虫の名前でもあります。
「鍬形」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「くわがた」です!
この「鍬形」はいろいろな意味がありますが、主に
1 武士がかぶっていた兜の前部についている、威厳を示す飾り。
2 鍬を作る際の、1に似た鉄の「型」。
3 昆虫の クワガタムシの別名。
の意味があります。
「戦国武将の兜をイメージしてください」と言うと、誰もが三日月の形をしたものやとんがったものが兜の前部分についているものが想像できると思いますが、あれが鍬形です。
リーダーになる人は威厳を示すことも必要ということでしょうか、平安時代の戦には鍬形がついた兜がすでにあったそうですよ!