本日の難読漢字クイズは…
「平型洋琴」「将又」「彿う」です。
3つ全部答えられたら漢字マスター!
目次
1問目「平型洋琴」
まずは「平型洋琴」です。
きっと見たことがあるはず!
イメージを膨らませて考えてみてください。
「平型洋琴」の読み方のヒントは?
1.「平型洋琴」をカタカナにすると7文字です。
2.「平型洋琴」が日本に入ってきたのは1900(明治33)年といわれています。
3.「平型洋琴」が自宅にある人は、お金持ちかも!
正解は…
正解は「グランドピアノ」でした!
「平型洋琴(グランドピアノ)」は、クラシックコンサートで目にする奥行きのあるピアノです。
メーカーによりますが、高さは約100㎝、奥行きは149から227㎝程度。大きいですね!
ちなみに一般家庭に多いアップライトピアノは「竪式洋琴」と書きます。高さは120から130cm前後、奥行きは最大でも130cm程度です。
両者の違いは、鍵盤とつながっている内部のハンマーの位置。
「平型洋琴(グランドピアノ)」は鍵盤と平行ですが、「竪式洋琴(アップライトピアノ)」は垂直です。
「洋琴(ピアノ)」の起源
「洋琴(ピアノ)」を発明したのは、イタリアの楽器制作家バルトロメオ・クリストフォリという人物でした。
「洋琴(ピアノ)」の正式名称は「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」といいます。
2問目「将又」
次は「将又」の読み方です。
人の名前ではありませんよ。
あなたは何と読みますか?
「将又」の読み方のヒントは?
1.現代の日常会話で「将又」を使う機会は少ないでしょう。
2.「将又」の類語には「あるいは」「ないし」「もしくは」などがあります。
3.『房枝の早業か、将又ドッペルゲエンゲルの怪奇に由来するものであるか』西尾正「陳情書」より引用
正解は…
正解は「はたまた」でした!
「将又(はたまた)」は、「AかBか」「あるいはまた」という意味です。
「将又(はたまた)」は古語で、鎌倉時代の随筆「方丈記」にも登場します。
新聞や雑誌で目にすることが多いですが、一般的にはひらがなで「はたまた」と書かれますね。話し言葉としては、少し古めかしいイメージかもしれません。
「将又」の語源
「将又(はたまた)」の「将」には、他の事と関連させて列挙的に述べる副詞の働きがあり、「又」には「もしくは」という意味があります。
つまり「将又」は接続詞です。
文章Aと文章Bの間に「将又」を置くことで、どちらか片方を追求する目的が強まります。
また、2つ以上が羅列した場合は「将又」を付けた選択肢がより強調されます。
例:ハトか、スズメか、将又カラスだろうか?
3問目「彿う」
最後の問題は「彿う」です。
「彷彿とさせる」の「フツ」ですね。
あなたは何と読みますか?
「彿う」の読み方のヒントは?
1.「佛う」をひらがなにすると4文字になります。
2.「彿う」の類義語には、「判別困難」「同類」「酷似」などがあります。
3.「これと彿う話は、他国にも存在するだろう」のように使います。
4.「佛」でなく「彿」です。
正解は…
正解は「にかよう」でした!
異なるもの同士がとてもよく似ていること、共通点があることです。一般的には「似通う」と書きますね。
「彿」は8画の漢字で、音読みは「フツ」、訓読みは「彿う(にかよう)」と「彿か(ほのか)」です。
「彿」の右側にある「弗」は、つるの垂れた形やひもをあらわす「弓」と、左右に切り分ける「丿乀」が合わさって「左右に払いのける」という意味になります。
左側の「彳」には、「進んでは止まる」「少しずつ歩く」などの意味があります。
「彷彿」の意味
「彿」を使う言葉で代表的なのは「彷彿(ホウフツ)」ですが、記憶がよみがえる「彷彿とさせる」以外にも使います。
例1:何かと何かがよく似ていることを「子どもの仕草を見て、亡くなった祖母を彷彿する」。
例2:何かがぼんやり見えることを「森の奥に蛍の光が彷彿と現れた」といいます。