今回の難読漢字は「割く」「一掬」「肖る」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「割く」
割るじゃなく、割くと書いて(わりく)じゃありません!
もともとひとつの物を、離したりふたつに分けたりすることです。
結構、強引かもしれません!
さて、割くの読み方はわかりますか?
「割く」読み方のヒントは?
「割く」は口に出す事も多い言葉です。
元々ひとつの物を、無理やり割って割り当てたりと、
人手や時間などに使うことが多いです。
魚や布、人間関係などには「裂く」を使います。
ちょっとヒントを言いすぎましたか?
「割く」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇く」です。
「時間を割く」「人手を割く」などと使います。
さあ、もうわかりましたか?
「割く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さく」
です!
「時間を割いてでも、好きな趣味を続ける。」
「給料の一部を割いて貯金する。」
など、ひとつの物を分けて、意味合いの違う用途にすることです。
場所を割いて好きな物を置くなど、スペースに対しても使います。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「一掬」
「一掬」の読み方をご存じでしょうか?
「ひとぎく」と読むのは間違いですよ。
菊に似た字が入っているあたり、いかにも日本的な情緒を感じますが…
さて、あなたには読むことができますか?
「一掬」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 両手で一回すくうという意味
- 一掬の涙をこぼす
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「一掬」の読み方!正解は!?
正解は「いっきく」です!
「両手で一回すくう」という意味で、多くの場合「ほんのわずか」な量を指して言いますが、「たくさん」という意味で使う場合もあるようです。
両手で水をすくうことを「いっきくの水」と言ったり、両手いっぱいの涙を流すことを「いっきくの涙」と表現する場合があります。
また、「匊」という字の「勹」は、人が体を曲げた姿です。
中に「米」が入った「匊」は、人が米をすくいとる形ですね。
なので、さらに手偏が付いた「掬」の字は、手ですくうという意味になったのでしょう。
最後はこの漢字!「肖る」
「肖る」
上の漢字、何と読むかわかりますか?
「肖像」「不肖」といった単語に使われている漢字でもありますが、
「る」の送り仮名がつく場合、「しょうる」とは読みません。
「肖る」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「感化されて同様の状態になる」こと。
- ヒント2:もしくは、「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うときに用いられる。
そろそろわかりましたか?
「肖る」の読み方!正解は…?
「肖る」の読み方、正解は……「あやかる」です!
「肖る」の意味をもう一度見ておきましょう。
- 「感化されて同様の状態になる」という意味。
- 「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うさま。
- 影響を受けて変化することや、動揺するさまを表す。
「気付けば彼に肖っていた」「あの人の幸運に肖りたい」というように、
”今よりも良い状態”を表すときに使われるのが一般的です。
「肖る」の読み方、正解はほかにもある?
実は、「肖る」と書いて別の読み方をするケースもあります。
せっかくですので、別の読み方や意味も見ていきましょう。
- 「にる」:外見がもとの姿形にそっくりであること。
- 「かたどる」:ある形に似せて作る。のっとる。似せる。
どの読み方にも共通しているのが、
物の姿形や状態を表すときに使う言葉だということですね。
- あやかる:感化されて同様の状態になること。「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うさま。
- にる:外見がもとの姿形にそっくりであること。
- かたどる:ある形に似せて作る。のっとる。似せる。
「肖る」は、上でまとめたように、
意味によって3通りの読み方をする漢字です。
すべての読み方を知っていた人は、お見事!
「ひとつでも読めなかった…」という人は、
これを機にすべての読み方と意味の違いを押さえておきましょう!