今日の難解漢字は、
「叉焼」
「平城」
「陋習」
「漁る」
「疎か」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「叉焼」です!
「焼」という字があるため、何かを焼いた食べ物という感じがしますね。
通常、私たちが目にするものはもっと分かりやすい他の字で表記されていますので、少し難しいと思いますが、分かりますか?
皆さんも、必ず1度は食べたことがありますよ!
「叉焼」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これ1品というより、日本ではラーメンのトッピングとして定番です。
ヒント➁ 豚肉を使ったものです。
豚肉でラーメンのトッピングといえば、もうあの食べ物しかありませんね!
「叉焼」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ちゃーしゅー」です!
よく用いられる字としては「焼豚」の方が日本ではメジャーだと思いますが、「叉焼」という字のとおり、もともとは中国発祥の食べ物です。
中国では、皮つきの豚のバラ肉に塩や香辛料を塗布し、窯で茶色に焼いた保存食的な食べ物だったようですが、日本では煮るなどのアレンジも加わり、近年ではラーメンのトッピングとしても親しまれるようになったようです。
想像していたら食べたくなってきましたね。
今日のランチは叉焼たっぷりラーメンに決まりです!
2つ目の漢字は「平城」です!
こって「へいじょう」じゃないの?と思われた方も多いはずですが、もちろん奈良時代の「平城京」の字なので「へいじょう」で正解です。
しかし、ここは難読漢字。単純に「へいじょう」以外でも読み方があるんですが、いったい何か分かりますか?
完全に当て字にはなりますか、何と読むのかヒントをみながら考えていきましょう!
「平城」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「へいぜい」とも読むそうですが、これとも違う別の読み方です。
ヒント➁ お城や建物の名前ではありません。
ヒント③ ずばり地名です!
「平城」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「なら」です!
・・・。当て字なのは分かっていましたが、平城京が奈良にあったからって「なら」と読むのはそのままストレートすぎますね。
でも、地名にそのまま当て字として使われることから、当時の平城京の影響力が分かるというものです。
平城京は、「何と見事な平城京」の語呂合わせで覚えたとおり、710年に現在の奈良市につくられた都です。平城京を中心に、当時の中国の先進国のノウハウをベースに、律令国家としてのしくみが完成し、天平文化が花開いた中心地です。
この平城京があった時代を奈良時代と言い、当時は10万人もの人が住んでいたんだとか。
「平城」は、今でも修学旅行の定番スポットとして有名ですが、これからも日本の古都として、世界に誇れる歴史的な場所です!
3つ目の漢字は「陋習」です!
日本の近代国家への道を開いた言葉が今回の難読漢字です!
「陋習」読み方のヒントは?
「陋」はおそらく想像のつかない読み方です。
心の眼で読んでみてください…
「陋習」の読み方、正解は…
「ろうしゅう」と読みます。
部首とはあまり関係がなく、読み方を知っていなければまず思いつかない読み方ですね。
「いやしい習慣。悪い習慣」という意味になります。
類語に「悪習」という言葉はありますが、「陋習」はさらに悪い意味で使われることが多いようです。
「旧来の陋習」というように使われます。
日本史で習った、明治維新について思い出してみましょう。
明治天皇が即位された際に、制定されたのは「五箇条の御誓文」でした。
実はこのなかで、「陋習」が使われているのです!
「旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。 」
意味としては、「江戸時代の鎖国制度や封建制を捨てて、新たに開国の方針を開こう」というものです。
新時代の幕開けという感じですね。
「陋習」はまさに今につながる日本の近代国家への道を開いた記念すべき言葉だったのです。
4つ目の漢字は「漁る」です!
「漁業」や「大漁」・・・「漁」という漢字には、漁(りょう)をして魚や貝を捕るというイメージが強いですよね。
だからって、「漁る」と書いて「りょうる」と読むのは間違いなんです!
でも実は、漁に関係ない場面でもよく使われる言葉なんですよ。
さて、何と読むのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
「漁る」の読み方のヒントは・・・?
それでは、「漁る」の意味を見ていきましょう。
- 魚介や海藻などを探し求める。
これは、「漁」のイメージそのものですよね。
その他にも、
- 人や物を探し回る。
- 何かを求めて、その動作を諸所で行う。
という意味があるんです。
例えば、「株を買い漁る」「野良猫がゴミ箱を漁る」など・・・
もう分かりましたか?
「漁る」の読み方の答えは・・・
そうです、「あさる」です!
もちろん漁をする意味でも使われますが、「草の間を漁る」「机の中を漁る」「猫がゴミ箱を漁る」のように、ごそごそとあちこち何かを探す様子にも使われます。
「買い漁る」のように、あれこれ買う様子を表現する言葉でも、よく使われます。
よく使う言葉なだけに、漢字で「漁る」と書くなんてびっくりですよね!
覚えておいて損はない漢字です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「疎か」です!
「疎か」の読み方をご存じでしょうか?
「おろそか」とも読めますが、今回はもうひとつの読み方を正解とします。
さて、あなたには読むことができますか?
「疎か」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇か」の3文字です。
- 「言うまでもなく」といった意味。
- 「晴れた日は疎か、雨の日でも練習に行った」のように使います。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「疎か」の読み方!正解は!?
正解は「おろか」です!
ヒントに示したように「言うまでもなく」や「もちろんのこと」といった意味です。
たとえば「漢字はおろか、ひらがなも読めなかった」「姿はおろか、声を聞いたこともない」などのように使われます。
ちなみにもう一つの読み方の「おろそか」は「いい加減に扱う」といった意味です。
「小学校での勉強をおろそかにしてはいけない」などと使いますね。
また、「愚か」と書いても「おろか」と読みますが、この場合は「未熟」「浅はか」などの意味なので、混同しないように注意しましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!