本日の難読漢字クイズは…
「徊う」「飆」「蔔」です!
どれもなかなか難しそうですね。
あなたは全部読めるでしょうか?
目次
1個目はこの漢字!「徊う」
まずは「徊う」の読み方です。
「徘徊(はいかい)する」の「カイ」ですよ!
早速ヒントを見てみましょう。
「徊う」の読み方のヒントは?
ヒント1.「徊う」に近いイメージの言葉は、「めぐる」「ぶらぶらする」「彷徨(ほうこう)する」などです。
ヒント2.「徊う」をひらがなにすると4文字になります。
ヒント3.「生死の境を徊う大手術を終えました。」のように使います。
最後のヒントでピンと来た人が多いかもしれません。
正解は…
正解は「さまよう」でした!
あちこち動き回ったり、行ったり戻ったりを繰り返すことです。
一般的には「彷徨う」と書くことが多いでしょう。
「徊」の音読みは「カイ」、訓読みは「徊う(さまよう)」です。
歩くなど道に関係する「彳(ぎょうにんべん)」と、めぐることを意味する「回」が合わさった形声文字です。
「徊」を使った熟語
「低徊(ていかい)」:思いにふけりながら、ゆっくり歩き回ること。
「低徊趣味(ていかいしゅみ)」:世俗を離れて自然や芸術をたのしむこと。
「佇立低徊(ちょりつていかい)」:ためらいのために立ち尽くしたり、行きつ戻りつすること。
「彷徊(ほうかい)」:あてもなく歩き回ること。「徘徊」や「彷徨」と同じ意味です。
2個目はこの漢字!「飆」
次の漢字は「飆」です。
難読漢字の名にふさわしい画数の多さです。
答えは身近なものですよ!
「飆」の読み方のヒントは?
ヒント1.「飆」をひらがなにすると、5文字になります。
ヒント2.「飆」は晴れた日にいきなり発生するケースが多いようです。
ヒント3.「白馬はまるで飆のように駆け抜けて行った。」のように使います。
正解は…
正解は…
「つむじかぜ」でした!
渦を巻いて吹き上げる風のことで、「じん旋風」とも呼ばれます。
「飆」の音読みは「ヒョウ」、訓読みは「かぜ」「つむじかぜ」「飆れる(みだれ)る」、画数は21画です。
「飆」という漢字は、「群がるイヌたちが、風を巻き起こしながら走っているさま」をあらわしています。
「飆」の左側は3匹の「犬」、右側が「風」ですね!
「飆」の仕組み
暑い日に温められた地面によって、地表の空気が熱をもって上昇し、上昇する過程で障害物があると回転性が生まれます。
この「回転する空気」が「上昇流の柱」を形成した場合、それが「飆」になります。
一方よく混同されがちな「竜巻」はまったく別の現象です。
「竜巻」は積乱雲から垂れ下がる「ろうと状」の雲をともない、台風の接近や前線が通過するタイミングで発生します。
3個目はこの漢字!「蔔」
最後の難読漢字は「蔔」です。
苺、筍、葡萄、似ている漢字はたくさんありますが…
さて、あなたは何と読みますか?
「蔔」の読み方のヒントは?
ヒント1.「蔔」をひらがなにすると4文字になります。
ヒント2.おでんや焼き魚に欠かせないのが「蔔」です!
ヒント3.「蔔」は、「オオネ」「スズシロ」とも呼ばれます。
正解は…
正解は「だいこん」でした!
アブラナ科ダイコン属の野菜で、一般的には「大根」と書きます。
日本人には身近な食材ですね!
「蔔」の音読みは「フク」、訓読みは「だいこん」、14画の漢字です。
日本人は「蔔」が大好き
原産はコーカサス地方ですが、日本人は「蔔」が大好きです。
日本最古の記録は『古事記』で、仁徳天皇が「於朋泥(おほね)」と詠んだ野菜が「蔔」のこと。
日本には現在100種類以上の品種があるとされています。
例:練馬大根・桜島蔔・山田ねずみ蔔・辛味蔔・紅しぐれ蔔・黒丸蔔など
栄養豊富で健康にいい「蔔」
「蔔」には食物繊維(整腸効果)、アミラーゼ(でんぷんの分解)、イソチオシアネート(抗酸化作用)が豊富に含まれています。
葉っぱの部分にも、βカロテン、ビタミンC、カリウムなどが含まれていますから、捨てずに食べるようにしましょう!