今日の難解漢字は、
「貂」
「飛蝗」
「芍薬」
「尊い」
「陽る」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「貂」です!
1文字だけの漢字ですが、恥ずかしながら音読みも訓読みも思い浮かびません・・・。
それもそのはず、この漢字は漢字検定1級の難読漢字となっています。
パッと見は「豹(ひょう)」にも見えなくないので、もしからしたら動物の名前?と推測できますね。
これはヒントを見ないと難しいと思いますので、一緒に考えてみましょう!
「貂」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは動物の名前で、「〇〇」の2文字です。
ヒント➁ 天然記念物に指定されています。
ヒント③ タヌキやイタチに似ています。
「貂」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「テン」です!
「テン」は、ヒントにもありましたが見た目はタヌキやイタチに似ている哺乳類です。
体長50cm前後、尻尾は20cmくらいなので、身近な動物だと猫くらいの大きさでしょうか。
雑食で何でも食べるため、生態系では比較的上位にいる動物なのですが、自然環境が破壊されて住処がなくなったり、野良犬や猟犬などに捕食されたりして、その数は年々減少して天然記念物に指定されました。
雑学になりますが、キツネやタヌキが「妖怪」としてよく登場するのと同様、「テン」も妖怪として伝承している地域が多くあります。
三重県などでは「狐七化け、狸八化け、貂九化け」と呼ばれるほど、「テン」はキツネやタヌキを上回る変化能力を持つ妖怪として伝えられているほど。
また、日本の各地では「テン」が縁起の悪い動物であったり、殺すと災難に遭うというような伝承もあったり・・・。
でも、これは昔から人々が「テン」を保護するための話として、伝えてきたものなのかもしれませんね!
2つ目の漢字は「飛蝗」です!
難読漢字クイズのお時間です。
今回出題するのは「飛蝗」という漢字。
「ひえん」や「ひこう」ではありません。
この漢字を正しく読むことができますでしょうか?
「飛蝗」の読み方のヒントは?
ある昆虫の名前です。
漢字にある通りこの昆虫は飛ぶことができますが、どちらかと言うと「飛ぶ」よりも「跳ぶ」イメージの方が強いかもしれません。
夏から秋にかけてよく見るようになる昆虫で、緑色や茶色のものが多いです。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
バッタ
でした!
日常生活ではあまり漢字で見る機会がないので、少し意外だと思った方もいるのではないでしょうか。
世界にはバッタが大量発生した結果、農作物が食い荒らされてしまうという被害が生じている国や地域もあります。
今後温暖化でさらにバッタの生息数が増えるという説も出ています。
夏や秋の風物詩ではありますが、たまに見るくらいがちょうど良いですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
3つ目の漢字は「芍薬」です!
いきなりつまずいてしまいますが、1文字目の「芍」は漢字検定1級の難問です・・・。
むしろ、この漢字を使った言葉は「芍薬」以外には思いつかないくらい、この言葉のためにあるような漢字です。
2文字目が「薬」ですので、「〇〇やく」と読む、何かの薬だと予想できますが、どうでしょうか?
ここは素直にヒントを見ながら考えていきましょう!
「芍薬」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇やく」の5文字です。
ヒント➁ これは「薬」ではありません。
ヒント③ 「クログワイ」の別称です。
「芍薬」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しゃくやく」です!
「芍薬」とは、知っている人と知らない人が二分してしまうような言葉だと思いますが、花の名前です!
初夏になると、大きな「ボタン」のような白やピンクの花を咲かせ、幾重にも花びらがあるのでとても綺麗です。
また、「薬」の字が使われていることから想像できますが、「芍薬」は昔から「鎮痛剤」や「止血剤」などの用途があり、鑑賞用だけでなく人々の生活を支えてきた花です。
「綺麗な花にはトゲがある」という言葉がありますが、「芍薬」は綺麗で薬にもなる、完璧な花なんですね!
4つ目の漢字は「尊い」です!
あまりにも大切な人や物に対する想いを、人は「尊い」と表現しますね。
読み方は誰もが知っている「とうとい」ですが、実は他にも読み方があるのをご存じでしょうか?
最近では、ネット用語としても定着している「尊い」ですが、「とうとい」以外の読み方で使えると通な感じがして、尊敬されること間違いなしです!
「尊い」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇い」の4文字です。
ヒント② 「とうとい」の訛った感じに発音すると近い??
ヒント③ 最初の文字は「た」です。
「尊い」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たっとい」です!
「尊い」とは、「ありがたい」や「ある事柄について価値が高い」、「畏れ多い」などの意味がある言葉です。
卒業式の歌の定番といえば「仰げば尊し」ですが、これは「仰ぐほどに尊い」存在の先生やこれまでの生活を振り返る歌となっています。
「尊い」という表現は、ひと昔前なら「仰げば尊し」くらいしか言うことがなかったんですが、近年ではネット用語としてもすっかり定着しました。
アニメ好きの方にとっては、「尊さが臨界点を超える」といった表現をしますが、言葉が時代と共にどんどん変わる様も、また「尊い」ものですね!
5つ目の漢字は「陽る」です!
「陽」という漢字から、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
「太陽」の「陽」で、「陽光(ようこう)」や「陽当たり(ひあたり)」など、太陽や光に関連する言葉に使われる「陽」。
何だかぽかぽか温かいイメージですよね。
それでは「陽る」とは何と読むでしょうか?
「ひかる」?「あたる」?
残念ながらどれも不正解です・・・
それではさっそく見ていきましょう!
「陽る」の読み方のヒントは・・・?
きっと、皆さん思いもよらない読み方のはずです。
なぜなら「陽る」は、「見せかける」「振りをする」という意味で使われるからです・・・
読み方は、ひらがなで「〇〇〇る」の4文字です。
そして大・大・大ヒント!
同じ読みをする漢字は、「偽る」です。
これでもう、分かりましたよね・・・?
「陽る」の読み方の答えは・・・
正解は、「いつわる」でした!
「陽」という文字には、「日の光」「ひなた」「明るく温かい」などという一般的に知られているイメージ通りの意味の他に「うわべをいつわる」という意味があるんです。
そこで、「陽る」は「いつわる」と読むのです。
「いつわる」という意味で使われる「陽」で皆さんご存じなのが、「陽動(ようどう)」ではないでしょうか?
味方の作戦を隠して、敵の注意をそらすためにこれ見よがしに本らの目的とは違った行動をすることで、「陽動作戦」などと言いますよね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!