漢字読み講座

「只管」「盡す」「蕪」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「只管」「盡す」「蕪」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「只管」

「只管」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ただかん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「只管」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「○○○○」となります。
これは「そのことだけに集中する様子」とか「すっかり」という意味の形容動詞です。
普段の会話や文章でもよく使う、まさに日常の言葉ですね。
ただしひらがなで見かけることが多く、漢字でみることはほとんどないでしょう。

 

「只管」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ひ」です。
ここで例文をひとつ。「学生時代は〇〇〇〇に野球に打ち込んだ」というように使います。
野球の部分はなんでもよく、勉強でも音楽でも読書でもバイトでも、何にでも使えますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

 

「只管」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「ひたすら」
です!

 

只管は禅宗の坐禅「只管打坐(しかんたざ)」が語源と言われています。
これは「ただひたすらに坐る」という意味で、只管が今回の「ひたすら」を意味します。
ひたすらという言葉も、若い人では「超」で済んじゃうかもしれないですね。

 

自分が今までにひたすらに打ち込んだことってなんだろうと考えてみましたが、
私はゲームやマンガしか思い当たりませんでした(笑)
みなさんは何か思い当たることはありましたか?

2問目はこの漢字!「盡す」

はい、もういきなり読めません。

 

我儘を言わせてもらうと、辞典で調べたいくらい。そんな「我儘」の「儘」に似ているから「まます」?くらいしか思いつきません・・・。

 

あるいは、「臭い物に蓋をする」の「蓋」にも似ているから、「ふたす」??

 

ここまで手も足も出ない問題なら、もうヒントを見るしかありません!

 

「盡す」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇す」の3文字です。

ヒント② これは「尽」と同じ意味を持ちます。

ヒント③ 最初の文字は「つ」です。

 

「盡す」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「つくす」です!

 

え?「つくす」って「尽くす」じゃないの?と思ったあなたは正解です!

 

「盡」という漢字は、「尽」の旧字体であり、人名に使われるときの漢字でもあります。

 

意味は「すべて使い果たす」「なくなる」というもので、「尽」と同じなので音読みにしても「じん」になります。

 

ここで面白いところは、旧字体で表しただけなのに「尽くす」⇒「盡くす」とはならずに、「盡す」と送り仮名の使い方が違うところなので、使うときは気をつけましょう!

最後はこの漢字!「蕪」

「蕪」の読み方をご存知でしょうか?

草冠がついているので、植物でしょうか…

「なし」はもちろん、不正解です。

漢字検定準1級レベルの難読漢字。

さて、あなたには読めますか?

「蕪」の読み方のヒントはこちら

  • 野菜の名前です
  • ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
  • 関西地域では「〇〇〇」の3文字で呼ばれることも

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね

「蕪」の読み方!正解は!?

正解は「かぶ」です!

ヒントで紹介したように、主に関西地域では、3文字で「かぶら」と読む場合もあります

最近はスーパーへ行っても、野菜売り場の商品札に漢字が使われることが減りました。

身近な野菜でも、漢字で書かれると「何それ?」となることが多いですね。

かぶは冬~春の野菜で、俳句では冬の季語として使われるため、俳句を詠まれる方はすぐに正解が分かったかも知れません。

かぶはビタミンCやカリウム、食物繊維などの栄養が豊富な野菜です。

また、かぶの葉の方には、ビタミンB₂、β-カロテン、カルシウム、葉酸などが豊富に含まれるので、葉も捨てずに食べることをオススメします!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!