今回の難読漢字は「謙る」「嫉む」「諫める」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「謙る」
「謙る」の読み方をご存じでしょうか?
まさかとは思いますが「けんる」と読んではいないですよね…
たしかに「謙虚(けんきょ)」「謙譲(けんじょう)」という読み方がありますが、それは音読みです。
今回は送り仮名が付いているので、訓読みで答えてくださいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「謙る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
- 相手を敬って、自分を控えめにすること
- 「謙った態度を取る必要はないよ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「謙る」の読み方!正解は!?
正解は「へりくだる」です!
意味はヒントで示したように、相手敬い自分を控えめにすること。
同じような意味の言葉に「謙虚(けんきょ)」がありますが、若干ニュアンスが違います。
謙虚とは、自分の才能や力をひけらかすことなく、他人を尊重して敬う性質のこと。
例えば「彼はノーベル賞を受賞したにも関わらず、謙虚に他人の言葉に耳を傾ける素晴らしい人物だ」などという使い方をします。
一方で「へりくだる」は相手を敬う点では同じですが、具体的な態度を示す場合が多い言葉です。
例えば「あの人は同僚にさえ、妙にへりくだった話し方をするね」のような使い方ですね。
似た言葉でも使い方が少し違うので、注意が必要です。
2問目はこの漢字!「嫉む」
「嫉む」の読み方をご存じでしょうか?
「ねたむ」と読むのが一般的ですが、実はもう一つの読み方があります。
日常的にあまり使わない表現なので、この言葉自体知らない方が多いかも…
さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?
「嫉む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字
- 意味は「他人の幸せや長所をうらやんで嫉妬すること」
- 「同僚の昇進を嫉んでいても仕方ない」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「嫉む」の読み方!正解は!?
正解は「そねむ」です。
冒頭でお伝えしたように「ねたむ」と読むこともできますが、「ねたむ」と「そねむ」では、下のように少しニュアンスが異なります。
- ねたむ:自分より良い立場にある人をうらやましく思って憎むこと
例)母に可愛がられている妹を、こっそりいじめた - そねむ:自分より良い立場にある人がうらやましくて悔しいこと
例)結婚して幸せそうな友人を見ると、悔しくてたまらない
「ねたむ」の方は感情が相手に向いていますが、「そねむ」の方は悔しい感情が自分に向かっていることがわかります。
しかし非常に微妙な違いですし、明確に定義されているわけではありません。
普段は違いを意識することがほとんどないかも知れませんね。
最後はこの漢字!「諫める」
「諫める」の読み方をご存じでしょうか?
「かんめる」と読むのは間違いですよ。
「諫」という字は「諫言(かんげん)」「諫争(かんそう)」のように「かん」と読むこともできますが、そちらは音読みです。
今回は送り仮名がついているので、訓読みでお答えくださいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「諫める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇める」の4文字
- 立場が目上の人の間違いを改めるように忠告すること
- 最近お酒を飲み過ぎる父を諫めた
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「諫める」の読み方!正解は!?
正解は「いさめる」です!
意味は主に、目上の人の間違いや悪い点を改めるよう忠告することを言います。
同僚のように立場が同じ人に対しても使うことができますが、同じ立場や目下の人に使う場合は「たしなめる」や「さとす」という言葉を使った方が適切でしょう。
同義語としては「諫言」があり、意味は「目上の人に忠告すること」なので「いさめる」と全く同じですね。
また、類義語には「意見」「注意」「苦言」などがあります。