漢字読み講座

「臙脂」「昵懇」「鼯鼠」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「臙脂」「昵懇」「鼯鼠」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「臙脂」

一見難しい漢字でも、よくよく考えてみると案外読むことができるものってありますよね。

今回ご紹介する「臙脂」もその一つ。

一見するとぎょっとしてしまうような字面ですが、実は聞いたことがあるはず。

ゆっくり紐解いていきましょう。

「臙脂」の読み方のヒントは?

「臙脂」は色の名前として使われる場合がほとんどです。

「臙脂色」というわけです。

この色は濃い目の赤色のことです。

また、「臙」という文字に入っている「燕(つばめ)」という漢字は、燕尾服(えんびふく)での読みにに代表されるように「えん」と読むことができますね。

そして「脂」は脂肪の脂です。

組み合わせると…?

もう分かってしまったでしょうか?

正解は…

正解は…

えんじ

でした!

えんじ色と口にすることはあっても、なかなか文字で見ることはないかもしれません。

特に漢字表記となるとなおさらです。

ぜひこの機会に覚えて、書けなくとも最低限読めるようにしてみてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「昵懇」

今回の漢字は字面は難しいですが、なごやかな意味になりますよ。

「昵懇」読み方のヒントは?

「懇」は、「懇親会」の「懇」ですね。

問題の「昵」は、なんとなく「泥」に似ていますが、読み方は全く違います…。

「昵懇」の読み方、正解は…

じっこん」と読みます。

予想外の読み方だったのではないでしょうか?

「昵」には「ちかづく」「なれる」「なじむ」という意味があり、「昵懇」の意味は「親しく打ち解けてつきあうこと」になります。

「昵懇の仲」「昵懇な(の)間柄」「昵懇にしている家」 というふうに使われます。

おもしろいことに、もともとは「入魂(じゅこん)」という言葉が、転じて「じっこん」となり、やがて「昵懇」に変化した、という成立の経緯があるそうです。

「入魂」は「一球入魂」という四字熟語のとおり、「魂が入る」という意味が込められていますね。

なんだかダジャレのようで、筋が通っており、言葉というのは面白いですね。

成立の経緯から「昵懇」は”深い仲”という意味であることが読み取れたかと思います。

最後はこの漢字!「鼯鼠」

今回の「鼯鼠」は、ズバリ超難問です!

 

かろうじて2文字目の「鼠(ねずみ)」が読める程度で、それだけではさっぱり正解が分かりません。

 

強いて言えば「鼠」と同じ小動物ということは合っていますが、そんな動物はいくらだって思いつきますよね?

 

また、1文字目の「鼯」だけでも、今回の正解となる読み方をします。

 

これだけではかなり難しいと思いますので、次のヒントを見ながら考えてみましょう!

 

「鼯鼠」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇び」の4文字です。

ヒント② 空を飛びます。

ヒント③ モモンガに似ています。

 

「鼯鼠」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「むささび」です!

 

「鼯鼠」とは、リスのような見た目で森の中を滑空する、小型の哺乳類です。

 

宙を舞うその姿から「森の忍者」と呼ばれることもありますが、見た目は「鼠」というよりリスの方が近い気がします。

 

それもそのはず、分類上は「ネズミ目リス科リス亜科ムササビ属」というもので、もはや「鼠」なのかリスなのかさえ分からない状態ですね・・・。

 

自分の身を守るため、エサを取りやすくするなど、いろんな背景から動物は進化をしてきましたが、空を飛ぶ(正しくは滑空ですが)進化って、何だか羨ましいですね!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!