今日の難解漢字は、
「蛮夷」
「祈祷」
「薊」
「漲る」
「濁酒」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「蛮夷」です!
「蛮夷」読み方のヒントは?
漢字自体は難しい感じではないものの、書くことはほとんどないんじゃないでしょうか?
書けない事はあっても、読めないとなるとまた話は別になってきます。
蛮は意外な所に使われており、
ひとつヒントを申し上げますと、人気の食べ物にも使われています。
「蛮夷」読み方のもうひとつのヒントは?
今の子は使いませんが、昔の時代は小学校の頃に女子が男子に言う言葉に含まれています。
女子なら必ず口にした事があるのではないでしょうか?
「もう、男子ったら〇〇人なんだから!」
夷の方は「い」と読みます。
もうお分かりになりましたでしょうか?
「蛮夷」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ばんい」
です!
えっ? と思った人、蛮夷の蛮は、チキン南蛮の蛮です!
女子が男子に言う言葉は
「もう、男子ったら野蛮人なんだから!」
です。
夷蛮戎狄(いばんじゅうてき)という四文字熟語があり、
その昔中国の都から遠く離れた四方の異民族のことを指している言葉です。
チキン南蛮も遠くから来た異民族の料理ということで、チキン南蛮という名前が付いたのだと予測されます。
さっとこの漢字が書けると、ちょっとカッコイイですよ!
2つ目の漢字は「祈祷」です!
結婚式やお正月などで使いそうな「祈祷」という言葉。
おめでたい席や喜ばしい感じがする一方、お寺や神社などに関係する祭事のほか、呪術的な言葉のようにも思えてきます。
ヒントとしては、2文字目の「祷」も「祈る」という意味がある言葉。
「祈る×祈る」で、いったい何を祈るの!?
「祈祷」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② これをやる人は主に神主さんです。
ヒント③ 「祈」の部分は「き」と読みます。
「祈祷」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「きとう」です!
「祈祷」とは、「依頼者の願いや思いを代理で伝え、その加護を受ける(受けさせる)行為」のことです。
一般的に「祈祷」というと、神様に対して行うイメージがあるので、「神社」に関係した言葉と思われていますが、仏様に対して願いを聞いてもらう意味合いもありますので、対象がお寺でも使われる言葉です。
ちなみに、よく似た言葉に「祈願」がありますが、「祈祷」は神主さんや祈祷師、お坊さんが代わりに行うのに対し、「祈願」は自身が直接お願いすることです。
そう言われれば確かに、「合格祈願」とは言いますが「合格祈祷」とは言いませんね!
3つ目の漢字は「薊」です!
難読漢字を読む場合、意外にも構成されている漢字を音読みしてみたり、意味から推察してみると正解だったりすることが多々ありますが、今回の「薊」はどうでしょうか?
系統としては「草かんむり」がついている以上、植物だとは思いますが、「魚」という字が使われているのがややこしくしています・・・。
そこで、最大のヒントです!
ここの「魚」は「ハリセンボン」をイメージしてみると良いですよ!
「薊」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント➁ 見た目は小さい菊のようでもあり、トゲトゲの花のようでもあります。
ヒント③ 最初の文字は「あ」です!
「薊」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「あざみ」です!
「薊」とは、 キク科の多年草である植物のことで、見た目は「トゲトゲした小さな菊」です。
沖縄の方言では、「トゲ」のことを「アザ」と呼ぶ地方もあり、「トゲのある植物」=「アザ木」=「アザミ」と呼ばれるようになった説もあるとか。
また、そのトゲトゲした見た目通り触れるものを阻む効果もあったのか、スコットランドでは外敵から自国を守った花とされて、国花として大切にされています。
そんな「薊」の花言葉は「独立、報復、厳格、触れないで」。
他を寄せ付けない美しい花には、やっぱりトゲがあるんですね!
4つ目の漢字は「漲る」です!
「漲る」
これ、何と読むかわかりますか?
送り仮名も入れると、ひらがな4文字の読みなのですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「漲る」読み方のヒント!
「漲る」
ついつい「はる」と読んでしまいますよね!
もちろん「はる」は間違いです!
「張る」にさんずいがついていますよ。
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「漲る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「みなぎる」
です!
「漲る」は、
「水が満ちて溢れるほど勢いが盛んになる」という意味。
「雪解けの時期は川が漲っている」などで使われます。
また、この意味から転じた
「力や感情が溢れるくらいいっぱいになる」
という意味でも多く使われていますよ。
「転職が決まり、やる気が漲る」
「若さが漲る」
など、とても前向きな表現に使われます。
ところで「たぎる」と誤読してしまった方はいませんか?
よく間違えて覚えてしまう漢字に「滾る」という言葉があります。
こちらは「水が激しく流れること」や
転じて「激する気持ちが沸き上がること」を表す言葉です。
意味がよく似ており、間違えやすいので注意してくださいね。
「漲る」の方がポジティブな言葉として使われますよ!
実は日常でも使いやすい「漲る」。
ぜひ覚えておいてくださいね!
5つ目の漢字は「濁酒」です!
「濁酒」って何て読むか分かりますか?
(にごりざけ)とも(だくしゅ)とも読みますが、
さらに違う読み方があります。
ひらがな4文字です。
”〇〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「濁酒」の読み方のヒントは?
米・米麴・水を発酵させ、もろみを濾さずにつくったお酒です。
そのため、にごった色をしています。
起源は稲作と同じくらい古く、収穫したお米を神様に捧げる儀式の際には必ずお供えしていたと言われています。
「濁酒」の読み方、正解は……
正解は……
「どぶろく」
です!
「どぶろく」と「にごり酒」は同じものだと混同しているかもしれませんが、別物です。
酒税法上ではにごり酒は「清酒」、どぶろくは「その他醸造酒」として区別されています。
違いは「ろ過しているかどうか」です。
発酵させたあとに、しっかり濾したものを清酒、粗めに濾したものをにごり酒、全く濾さないものをどぶろくと呼びます。
今、どぶろくは美肌効果がある飲み物として注目されています。
アミノ酸やコウジ酸などお肌によいと言われる成分がたっぷりと含まれています。
また、脂肪を吸収し、腸内環境を整えるといった効果もあります。
ぜひ、飲んでみてください!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!