今日の難解漢字は、
「吝嗇」
「割く」
「莎草」
「烏滸がましい」
「北叟笑む」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「吝嗇」です!
「吝嗇」読み方のヒントは?
吝のヒントは…ありません。
嗇のヒントは…ありません。
おそらく想像のつかない読み方です。
心の眼で読んでみてください。
「吝嗇」の読み方、正解は…
「りんしょく」と読みます。
部首とは何の関係もなく、読み方を知っていなければまず思いつかない読み方ですね。
意味はシンプルで、「けち」ということです。
昔の文学作品などでたびたび登場する言葉です。
「けち」はよく使われる言葉ですが、「吝嗇」を使う機会はどういうときなのでしょうか?
たとえば、「あいつ今日ボーナス入ったのに、ワリカンだってよ。吝嗇な奴だよな~」
とはふつう言わないですよね。
そのようなシチュエーションで使いたい場合、「彼の吝嗇な性格は度が過ぎている」というように文学的な言い回しにする必要があります。
堅い小説などで使われるイメージですね。
また、極度に節約生活を好む人のことを「吝嗇家(りんしょくか)」と呼んだりします。
同義語の「倹約家・節約家」に比べると、ややネガティブな印象を与えますので、注意して使いましょう。
2つ目の漢字は「割く」です!
割るじゃなく、割くと書いて(わりく)じゃありません!
もともとひとつの物を、離したりふたつに分けたりすることです。
結構、強引かもしれません!
さて、割くの読み方はわかりますか?
「割く」読み方のヒントは?
「割く」は口に出す事も多い言葉です。
元々ひとつの物を、無理やり割って割り当てたりと、
人手や時間などに使うことが多いです。
魚や布、人間関係などには「裂く」を使います。
ちょっとヒントを言いすぎましたか?
「割く」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇く」です。
「時間を割く」「人手を割く」などと使います。
さあ、もうわかりましたか?
「割く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さく」
です!
「時間を割いてでも、好きな趣味を続ける。」
「給料の一部を割いて貯金する。」
など、ひとつの物を分けて、意味合いの違う用途にすることです。
場所を割いて好きな物を置くなど、スペースに対しても使います。
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「莎草」です!
「莎」という漢字、見たことがあるようなないような、いかにも「しょう」や「さ」と読めそうな雰囲気を出している簡単な漢字ですが、何と漢字検定1級の難読漢字なんです!
読み方は予想通り「さ」で正解ですが、驚くのは訓読みです。
なんと訓読みすると、
「はますげ」・・・。
なんじゃそらwww
思わず「草」が生えてしまいましたが、「莎草」が読めないと「草」だらけになるので要注意!!
「莎草」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇ぐさ」の6文字です。
ヒント➁ 「はますげぐさ」ではありません。
ヒント③ 最初の文字は「か」です!
「莎草」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かやつりぐさ」です!
「莎草」は、「ささめ」とも「しゃそう」とも読める難読漢字です。
1文字目の「莎」を訓読みにした「はますげ」も同義語になります。
「莎草」は、畑や野原などに自生している、高さ40cm程度のいわゆる雑草です。
特徴的なのは、茎が三角柱であることと、葉っぱが細長いことでしょうか。
その姿形が、「蚊帳」を吊ったような形に見えることから「かやつりぐさ」と呼ばれるようになったんだとか。
・・・にしても「はますげ」って、「なまはげ」の仲間かと思いましたwww
4つ目の漢字は「烏滸がましい」です!
「烏滸がましい」
これ、何と読むかわかりますか?
もしかしたら送り仮名でわかる方がいるかも。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「烏滸がましい」読み方のヒント!
「烏滸がましい」
言葉は自体は、大人なら一度聞いたり言ったりしたことのある言葉です。
特に、目上のかたに何かをお願いするときに、
この言葉を使いますよ。
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「烏滸がましい」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「おこがましい」
です!
「烏滸がましい」は、
「身の程をわきまえない」「生意気なようす」のこと。
「先輩を差し置いて帰るだなんて烏滸がましい」
「親が言うのも烏滸がましいですが、我が子はかわいい」
など、非難の言葉だけではなく、謙遜の言葉としても使われます。
漢字は見慣れないですが、
ビジネスマンであれば知っておくべき言葉です!
たとえば上司や目上のかたに、何かをお願いする場合。
「大変烏滸がましいお願いで恐縮なのですが…」
という言葉を添えるだけで、言葉が柔らかくなります。
自分の立場をわきまえており、
そんな自分がこんなことをお願いするのは厚かましく恥ずかしい…。
そんなニュアンスを込めることができるんです!
ビジネス上でのクッション言葉としても使える「烏滸がましい」。
ぜひ覚えて役立ててくださいね!
5つ目の漢字は「北叟笑む」です!
「北叟笑む」
これ、何と読むかわかりますか?
言葉さえ知っていれば読みやすいこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「北叟笑む」読み方のヒント!
「北叟笑む」は、
中国の故事「人間万事塞翁が馬」の主人公が、
嬉しい時も辛い時も笑うことが由来となった言葉。
つまり、笑うことを表現した言葉です。
みなさんがご存知の言葉で、
この漢字に合てはまりそうなものはないでしょうか…?
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「北叟笑む」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ほくそえむ」
です!
「北叟笑む」は、
「うまくいった満足感で、ひそかに笑う」という意味の言葉。
「ライバルがミスをして北叟笑む」
「限定のシュークリームがラスト1個で手に入って北叟笑む」
など、さまざまな場面で使われます。
「やったー!」という満面の笑みというよりかは、
「計画通り…!」という感じのニヤリとした笑いをイメージするとわかりやすいかも。
何人かで笑うときにも使わない言葉なので、
使い方には注意しましょう!
ビジネス上ではなかなか使う機会がない言葉ですが、
新聞や雑誌などの文言としては頻出用語。
漢字で書かれていることは少ないながら、読めれば鼻高々!
ぜひこれを機に覚えてみてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!