今回は3つの難読漢字にチャレンジ!
「身」「訓む」「発条」です。
あなたは全部読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「身」
「身」の読み方は「み」ですね!
でも、もうひとつの読み方があります。
さて、あなたは何と読みますか?
「身」の読み方のヒントは?
1.「身」の類語には「かばね」「なきがら」「ほとけ」などがあります。
2.日本のアニメ『幽☆遊☆白書』の登場人物の名前です。
3.「そこには被害者の身が横たわっていた。」のように使います。
正解は…
正解は「むくろ」でした!
一般的には「躯」「軀」「骸」と書くことが多いでしょう。
「身(むくろ)」とは、死体、あるいは胴体だけの死体、朽ちた木の幹を指す場合もあります。
日常会話で使う機会は少ないですが、アニメや漫画でよく使われます。
「身(むくろ)」のマメ知識
最後に「身」についてのマメ知識を紹介します。
昔の但馬地方(現在の兵庫県北部)では、モグラをむくろと呼んでいました。
鹿児島県では、力いっぱい、引っ張ることを「剝れ意気(むくれいき)」と言いますが、訛って「むくろいき」と呼ぶことがあるそうです。
また、一時期ネットの掲示板でよく目にした「あぼーん」というスラング。不適切な情報を削除した痕跡として表示されます。
こちらは都市伝説ですが、フランス語で「むくろ」を意味する「a bone」という言葉が語源になっているとかいないとか…
2個目の漢字はこれ!「訓む」
「訓む」を何と読みますか?
訓示、訓読み、教訓…「くん」以外の読み方は、案外知られていません。
「訓む」の読み方のヒントは?
1.「訓む」をひらがなにすると2文字になります。
2.日本の漢字には音読みと訓読みがありますが…
3.『右のほか峠をヒョウまたはヒヨと訓む例はきわめて多い。』柳田国男「地名の研究」より引用
正解は…
正解は「よむ」でした!
「訓」の音読みは「クン」「キン」、訓読みは「訓む(よむ)」「訓える(おしえる)」、小学4年生で習う10画の常用漢字です。
それでは「詠む」や「読む」も同じ意味なのでしょうか?
実はちょっと違うのです。
「よむ」それぞれの違い
詠む:俳句や詩など創作して声に出すこと、または創作物を詠う(うたう)こと。
読む:文章を解釈して理解する、音読する、一般的な「よむ」全般の意味。
訓む:中国から渡ってきた漢字は音読みでした。その漢字を訓読みで人に訓えた(おしえた)ことが起源。
あくまでも「訓読み」するのが「訓む」のポイントです!
例えば「月」を音読みの「ゲツ」、「花」を「カ」と詠むことも読むこともありますが、「訓む」場合は「つき」「はな」と訓みます。
しかし…
「訓む」という言葉自体はなぜか音読みなのがややこしい!
3個目の漢字はこれ!「発条」
今回の難読漢字クイズは「発条」です。
「発」も「条」、それぞれは簡単な漢字ですが、「はつじょう」以外の読み方に心当たりはあるでしょうか?
では、3つのヒントを見てみましょう!
「発条」の読み方のヒントは?
1.「発条」をひらがなにすると4文字になります!
2.『「欠伸は頭の中の発条が弛んでいる証拠だよ」』佐々木邦「ガラマサどん」より引用
3.玩具、時計、器具、機械など、現代社会に無くてはならない存在といえます。
正解は…
正解は「ゼンマイ」でした!
「発条(ゼンマイ)」は「溌条」とも書き、「バネ」とも読みます。
弾力性のある薄い帯状や線状の金属を渦巻形に巻いたもので、巻き締めて、ほどけようとする力を動力として利用する仕組みです。
山菜の薇(ゼンマイ)の芽に形状が似ているところから名付けられました。
ちなみに自動車用のバネで世界トップシェアを誇る「日本発条株式会社」は「にっぽんはつじょう株式会社」と読みます。
発条仕掛けの歴史
江戸時代の茶運び人形や弓曳童子といったからくり人形は発条仕掛けでした。
当時の記録によると金属ではなく「クジラのひげ」が使われていたそうです!
また、1612年にはスペインから徳川家康へ発条式時計が贈られた記録が残っています。