今日の難解漢字は、
「緑青」
「廉価」
「鎌鼬」
「二合半」
「肯う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「緑青」です!
「緑青」は何と読むかわかりますか?
「みどりあお」と読んだあなた、確かに緑と青の中間色を「あおみどり」とか「みどりあお」と呼ぶため、間違いではありません。
しかし、もう1つの読み方があります。
「緑青」の「みどりあお」ではない方の読み方は?
さて、何と読むでしょう。
「緑青」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇」の5文字
- 緑も青も音読みです
- アクセサリーに緑青が浮いてくることがあります
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「緑青」の読み方!正解は!?
正解は「ろくしょう」です!
「緑青(ろくしょう)」とは銅に浮いてくる錆びのことで、青みがかった緑色をしています。
銅像や仏像の青っぽい色や十円玉に出る青緑色の錆びも、緑青によるものです。
昭和の時代までは、緑青には毒性があるとされていましたが、実は毒性はないことがその後証明されました。
アクセサリーなどに緑青が出てしまった場合は、柔らかい布で拭くと除去できる場合があります。
しかし、再発を防ぐためには、専用のクリーナーでお手入れするのがオススメです。
2つ目の漢字は「廉価」です!
日常的によく見る「廉価」という漢字。
ニュースなどでもよく耳にする言葉でもありますが、漢字になると意外に読めないもの。
経済関係の勉強をしている人にとっては簡単な問題ですが、社会人として読めないと恥ずかしいレベルの漢字でもありますので、分からない人はこの機会に覚えてしまいましょう!
意味としては「安い」という言葉ですが、「あんか」ではありまんよ!
「廉価」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 「安い価格」という意味です。
ヒント③ 3匹の子豚の三男が作った家は「レンガ」ですが・・・。
「廉価」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「れんか」です!
「廉価」とは、「値段が安いことや安い値段」を表す言葉です。
そのままシンプルに「安価」とも表現しますが、「廉価」の方が知的な言い回しですね。
ちなみに、「廉価」といえば「値段が安い」ことですが、英語の「リーズナブル」とはどう違うのかご存じでしょうか?
「廉価」とは、単純に「値段が安い」ことを表すのに対し、「リーズナブル」とは「その性能・価値からしたら安い」という意味があります。
そのため、「この外車はすごくリーズナブルだね」と言われても金額は一千万円を超えていることなんてザラですが、「この車は廉価だね」となれば百万円くらいのものを指すということです。
「廉価」の読み方だけでなく、意味もしっかり覚えてしまいましょう!
3つ目の漢字は「鎌鼬」です!
本日の難読漢字は…
「鎌鼬」です!
「鎌」はともかく、2文字目が難しいですね。
早速ヒントを見てみましょう。
「鎌鼬」の読み方のヒントは?
1.『ね、銭形の、こいつは鎌鼬じゃなくて、お稲荷様かも知れないぜ。』野村胡堂「銭形平次捕物控」より引用
2.生理的な現象、または妖怪を意味します。
3.案外経験者は多いかも…痛いです!
正解は…
正解は「かまいたち」でした!
いつの間にか切り傷ができる不思議な現象、または妖怪の名称として知られていますね。
切り傷ができる現象は「鎌風(かまかぜ)」ともいいます。
妖怪の方は「風鎌」「悪禅師の風」などとも呼ばれます。
切り傷ができる「鎌鼬」
「鎌鼬」の現象は東北地方や信越地方に多く、明治時代は、つむじ風の中心に出来る真空や低圧で皮膚が裂かれると考えられていました。
しかし現在では、皮膚表面が気化熱で急激に冷やされた際、自らの組織が変性して裂けるという説が有力です。
妖怪の「鎌鼬」
「鎌鼬」の「かま」には、刃物の鎌、風の間、構えて切るという意味の「かま」など数々の由来があります。
「いたち」については、目に見えない鼬(いたち)のような妖怪だから!
ちなみに「鎌鼬」は、いつも3匹(?)一緒に行動しているそうですよ。
4つ目の漢字は「二合半」です!
「合(ごう)」は、体積の単位です。
「升(しょう)」の10分の1、「勺(しゃく)」の10倍が「合(ごう)」になります。
お米やお酒の量を表すのに使われる単位ですよね。
1合は約180ccです。
そこで今日の難読漢字「二合半」ですが・・・
「にごうはん」以外の読み方もあるのをご存知ですか?
それでは、さっそく見ていきましょう!
「二合半」の読み方のヒントは・・・?
「にごうはん」としか読みようがない気がする「二合半」。
「にごうはん」以外の読み方も、漢字からは想像できない読み方なんですよ。
そこでヒント!
ひらがなで「〇な〇ら」の4文字です。
考えてみてください!
「二合半」の読み方の答えは・・・
正解は、「こなから」でした!
「二合半」は、1升の半分の半分。
つまり4分の1ですよね。
そのことから「少ない・少量の」という意味があるんです。
少量のお酒の事を「こなから酒」という言い方をします。
また、江戸時代に下級武士に支給されていたお米「扶持米(ふちまい)」が1日5合、それを朝夕に分けて食べていたので1食2合半だったことから、「たったこれだけ」と見下す意味も含んでいるんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「肯う」です!
「肯」という漢字は、「肯定(こうてい)する」という言葉でおなじみではないでしょうか?
「肯く(うなずく)」という言葉でも使われますよね。
「肯諾(こうだく)」や「首肯(しゅこう)する」などとも使われます。
どれも「よしとする・うなずく・納得する・承知する」といった意味があります。
ただ「肯う」は、「こうう」でも「うなう」でもないんです!
それでは何と読むのか・・・さっそく見ていきましょう!
「肯う」の読み方のヒントは・・・?
「肯う」もやはり、「承諾する」「同意する」という意味で使われます。
ただ、「肯う」はいわゆる雅語。
雅語とは古代・中世の日本において文学に使われた和語のことです。
現代でも文語的表現に使われることがありますが、日常会話で使うことはあまりないかもしれません。
読み方はひらがなで「〇〇〇う」の4文字ですよ。
もう分かりましたか?
「肯う」の読み方の答えは・・・
正解は、「うべなう」でした!
夏目漱石の『行人』に「私が肯おうと肯うまいと~」という1文があるんですよ。
鈴木三重吉の『赤い鳥』にも「何を考へ返す餘裕(よゆう)もなくそれを肯うて~」という1文があります。
文学作品などに使われていることがあるので、読めるようになるとステキですよ!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!