今回の難読漢字は「固執」「善知鳥」「怎」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「固執」
「固執」の読み方をご存知でしょうか?
「こしつ」と読む方が多いのですが、実はそれは慣用読み。
慣用読みとは、間違える人が余りにも多いため認められた読み方です。
それでは、本来の読み方をあなたは知っていますか?
「固執」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 自分の意見などにこだわって曲げないこと
- 類義語には、「貫徹、頑固、終着」などがある
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「固執」の読み方!正解は!?
正解は「こしゅう」です!
冒頭でお伝えしたように、「こしつ」と読むのは慣用読みで本来は間違い。
しかし、ほとんどの人が「こしつ」と読んでいて、「こしゅう」と読む人はあまりいないようです。
「執」の字が中国から入ってきた時は「しゅう」だったのが、日本で「しつ」に変化したと考えられています。
現在では、常用漢字表やNHKにおいても「こしつ」の方を認めているようです。
とはいえ、本来は「固執(こしゅう)」なので、知識のひとつとして知っておくのは良いかも知れませんね。
2問目はこの漢字!「善知鳥」
漢字からして、まさに神の使いのような「鳥」ですね!
「悪を断ち、善を知った鳥」、昔は悪いことをしていたけれど、あるとき悟りを開いて善行に目覚める・・・そんな孫悟空のような情景が浮かんできます。
今回の難読漢字は「善知鳥」で、漢字自体はどれも簡単なものですが、読み方がとにかく難しい!
そのまま読めば「ぜんちどり」、「ぜんちちょう」になりますが、正解は天竺(てんじく)よりも遠いですねwww
では、筋斗雲ならぬヒントを見て、正解に辿りつきましょう!
「善知鳥」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇う」の3文字です。
ヒント② これは鳥です。また、能の演目の一つにもあります。
ヒント③ 最初の文字は「う」です。
「善知鳥」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ウトウ」です!
「善知鳥」とは、カモメと同じく海鳥の一種です。
北日本をはじめ、北米の方までの広範囲で生息しており、その中でも北海道の天売島という場所が最大の繁殖地となっている鳥です。
また、この鳥をモチーフに、「能の演目の一つ」でもある「善知鳥」。
「善知鳥」を日夜狩って暮らしていた猟師が死後に嘆く、というストーリーなのですが、そうせざるを得なかった時代や環境は本人にも代え難いものなので、現代社会にも通ずるものがありますね。
ぜひ、能も機会があれば観てみましょう!新たな「善を知る」、もとい世界を知ることができることでしょう!
最後はこの漢字!「怎」
本日の難読漢字クイズは…
「怎」です!
普段使うことのない漢字ですね。
画数は少ないので複雑な漢字ではないのですが…
「怎」の読み方のヒントは?
1.「怎」をひらがなにすると2文字になります。
2.中国語では日常的に使われる漢字です。
3.『怎なる業をなしても此地に留りて、』森鴎外「舞姫」より引用
正解は…
正解は「いか」でした!
「怎」の音読みは「ソ」「シン」「ソウ」、訓読みは「いか」。
「どうして」「なんぞ」「どのように」など、原因や理由を問う意味を持ちます。
「怎」は中国語で疑問形として多用され、日本では「如何(いか)」の方が一般的です。
古語の「いかでか」という言葉は「如何でか」「怎でか」どちらも正解です。
「怎」の読み方について
「怎」は昔の文学作品によく登場します。
訓読みは「いか」なのですが、「どう」「ど」と読ませるケースが多いです。
「どう」の例:『怎したのか、此鳥だけは人の顏にならずに。』石川啄木「散文詩」より引用
「ど」の例:『でもあのときは怎うもあんな気がしてならなかったのです。言っちゃわるかったか知ら。』室生犀星「童子」より引用
また、一休さんに出てくる「そもさん!」「せっぱ!」という禅問答の「そもさん」は「怎麼生!」と書きます。