今回の難読漢字は「堪能」「郭公」「将又」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「堪能」
「堪能」の読み方をご存知でしょうか?
「たんのう」と読む方が多いのですが、それは慣用読みになります。
慣用読みというのは、間違えて読む人が多いため、認められた読み方です。
それでは、「堪能」の本来の読み方は?
「堪能」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 意味は、何かに精通している様子やそういう人のこと
- 「彼は留学経験があり、英語に堪能である」のように使います
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「堪能」の読み方!正解は!?
正解は「かんのう」です!
冒頭でも述べたように、「たんのう」と読むのは慣用読みで、現在では「たんのう」と読まれることがほとんどです。
「堪能(かんのう)」の意味が「その道に精通していること」であるのに対して、「堪能(たんのう)」と読むと、「十分に満足すること」という意味も含まれます。
たとえば「豪華な懐石料理を堪能(たんのう)した」のように使われます。
元々は、満足することを「足んぬ(たんぬ)」と言っていたのが「たんのう」に変化して、「堪能」という当て字が使われるようになったようです。
「たんのう」という読み方には意味が二通りあるので、注意が必要ですね。
2問目はこの漢字!「郭公」
城郭、遊郭、輪郭など、「郭」という字は「建物」や「かこい」、「アウトライン」といったような意味がありますね。
「公」は「おおやけ」や「こう」と読み、「政府やお役所」や「私物ではないもの」という意味があります。
ここまでを踏まえると、公務員宿舎や公共施設のようなイメージが沸いてきますね!
読み方としては「かくこう」が無難なところですが、どうでしょうか?
今回の難読漢字は、意味からではなく「音読みの響き」で充てた漢字になりますので、「郭」の字に着目していると正解できないので注意してくださいね!
「郭公」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② 森や林の中で、特徴のある鳴き声が聞こえたらこの鳥!
ヒント③ 最初の文字は「か」です。
「郭公」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「カッコウ」です!
「カッコウ」を「郭公」と書くのは、そのまま音読みの漢字を充てただけで深い意味はない、と感じてしまいますね・・・。
でも、それもそのはず、この鳥の特徴といえば「カッコー」と聞こえる独特の鳴き声で、「音」そのものがこの鳥のアイデンティティだから、音読みで充てることも不思議ではありません。
また、「郭公」の特徴といえば、鳴き声の他にも「他の鳥の巣に卵を産む」ことが挙げられます。
そのため、本来の巣の親鳥は自分の子供とは知らずに育てるため、人間でいえば完全なる「育児放棄」ですwww
・・・こんなことされたら、変わった声で鳴きたくなるのも頷けます。
最後はこの漢字!「将又」
難読漢字クイズです。
本日の問題は「将又」!
人の名前ではありませんよ。
あなたは何と読みますか?
「将又」の読み方のヒントは?
1.現代の日常会話で「将又」を使う機会は少ないでしょう。
2.「将又」の類語には「あるいは」「ないし」「もしくは」などがあります。
3.『房枝の早業か、将又ドッペルゲエンゲルの怪奇に由来するものであるか』西尾正「陳情書」より引用
正解は…
正解は「はたまた」でした!
「将又(はたまた)」は、「AかBか」「あるいはまた」という意味です。
「将又(はたまた)」は古語で、鎌倉時代の随筆「方丈記」にも登場します。
新聞や雑誌で目にすることが多いですが、一般的にはひらがなで「はたまた」と書かれますね。話し言葉としては、少し古めかしいイメージかもしれません。
「将又」の語源
「将又(はたまた)」の「将」には、他の事と関連させて列挙的に述べる副詞の働きがあり、「又」には「もしくは」という意味があります。
つまり「将又」は接続詞です。
文章Aと文章Bの間に「将又」を置くことで、どちらか片方を追求する目的が強まります。
また、2つ以上が羅列した場合は「将又」を付けた選択肢がより強調されます。
例:ハトか、スズメか、将又カラスだろうか?