今回は「韜晦」「冷笑う」「労わる」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「韜晦」
「韜晦」読み方のヒントは?
「韜」は「白」に引っ張られないように読みます。
「晦」の読み方のヒントは、字の形が似ている「海」になります。
「韜晦」の読み方、正解は…
「とうかい」と読みます。
二字ともに難しい字ですが、「地位などをつつみ隠すこと」を意味します。
偉い人、身分の高い人などが、自分の地位を隠して何かをすることを表すときに用いられます。
なんらかの事情があるのでしょうね。
何者かに狙われているとか、世間の喧騒から離れてゆったりしたいとか、単に人目につきたくないとか…
とかく人の世は妬み嫉みがあります。
必要のないところで不用意に身分を明かすと、良からぬ災いを招きかねません。
できるだけ素性を隠したいという本音が表れている言葉ですね。
似たような意味をもつことわざに、「能ある鷹は爪を隠す」があります。
これも似ていますが、どちらかというと謙遜のニュアンスが込められています。
「韜晦」もむやみに自分をひけらかさないという態度を表し、「自己韜晦」という四字熟語もよく用いられます。
2問目はこの漢字!「冷笑う」
「冷笑う」の読み方をご存知でしょうか?
「あざわらう」と読んでしまった方が多いかもしれませんね。
「あざわらう」は「嘲笑う」と書くため、残念ながら不正解です。
では「冷笑う」は何と読むか、あなたにはわかりますか?
「冷笑う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 意味は、馬鹿にして冷ややかに笑うこと
- 「他人の失敗を冷笑うのは良くない」のように使います
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「冷笑う」の読み方!正解は!?
正解は「せせらわらう」です!
「冷笑う(せせらわらう)」は、熟語として「冷笑(れいしょう)」という言葉で表す場合もありますね。
類義語には、「嘲笑う(あざわらう)」「揶揄う(からかう)」などがあります。
どの言葉も似ていますが、少しずつニュアンスが違います。
比較してみると、以下のようなイメージでしょうか。
- 嘲笑う(あざわらう):馬鹿にして笑う
- 揶揄う(からかう):相手の反応を面白がって扱う
- 冷笑う(せせらわらう):冷たく見下すように笑う
言葉のニュアンスは、人によっても若干異なるかも知れません。
言葉は本当に難しいですね。
最後はこの漢字!「労わる」
「労働」や「苦労」など、「労」という漢字には、仕事や役割を果たすというイメージがありますよね。
「力」という漢字が一部になっているのも、いかにも働いている感じがします。
漢字自体は簡単な部類に入るであろう「労」ですが、「労わる」と書くととたんに読み方があやふや・・・
そんな人も多いのではないでしょうか?
さっそく読み方を見ていきましょう!
「労わる」の読み方のヒントは・・・?
労働すると、疲れますよね・・・
その時にねぎらってもらったり、慰労してもらえたりしたら嬉しいものです。
ずばり、そんな時に使われるのが「労わる」です!
例えば、「後輩を労わる」「選手を労わる」など・・・
病人や弱い立場の者に同情をもって接する時にも就く合われる言葉で、「病人を労わる」なんて使い方もします。
読み方は、ひらがなで「〇〇わる」の2文字ですよ!
「労わる」の読み方の答えは・・・
正解は、「いたわる」でした!
ちなみに、「労(いた)わる」とよく似た「労う」もあるのでご注意を。
「労う」と書いて、「労(ねぎら)う」と読みます。
「労わる」も「労う」も、どちらもしてもらえたら嬉しい言葉ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!