今回のお題は「嚆矢」「靄」「押印」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「嚆矢」
「嚆矢」読み方のヒントは?
「嚆」のヒントは字を構成する「高」になります。
「矢」は「や」ではなく、別の読み方になります。
「嚆矢」の読み方、正解は…
「こうし」と読みます。
意味は「物事のはじまり。最初」ということです。
いったん意味が分かれば「なぁ~んだ」となるような簡単な言葉ですね。
字面はいっけん難しげですが、「嚆矢」はスピーチや堅めの文章などで案外よく見かける言葉でもあります。
たとえば、「〇〇は□□の嚆矢となった」というふうに使われます。
「□□の分野の始まりとして〇〇が先進的だった」ということを主張したいときの決まり文句になっているわけですね。
由来はどこからきているのでしょうか?
嚆矢は「かぶら矢」を意味し、矢を射ると音の鳴る仕組みのことです。
昔、中国で戦いを始めるとき、敵陣に向かってかぶら矢を放ったことから「嚆矢=はじまり」という意味になったそうです。
由来や歴史を知ると、より漢字の学習が面白くなりますね。
2問目はこの漢字!「靄」
「靄」の読み方をご存知でしょうか?
「霧(きり)」や「霞(かすみ)」という字に似ていますが、よく見るとちょっと違いますね。
雨冠がついているので、雨に関係した言葉には違いないのですが…
さて、あなたには読むことができますか?
「靄」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です。
- 霧に似ていますが、見通せる距離に違いがあります。
- 頭がボーっとすることを「靄がかかる」などといいます。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「靄」の読み方!正解は!?
正解は「もや」です!
「靄(もや)」とは、大気中に細かい水滴が浮遊して、遠くがかすむ現象をいいます。
「霧(きり)」と「靄(もや)」と「霞(かすみ)」はとても似ていて、どこが違うのかわかりにくいですね。
まず、霧と靄は、水滴が大気中に浮いたもので、霞はチリなどが浮いたものです。
では霧と霞の違いはというと、以下の通りです。
- 霧:見通せる距離が100m~1km未満
- 靄:見通せる距離が1km以上
ちなみに、見通せる距離が100m未満になると「濃霧」と呼ばれます。
最後はこの漢字!「押印」
「脱ハンコ」「ハンコレス」がすすめられているとは言うものの、職場や銀行、車の購入や部屋の契約など、まだまだ判子を押す場面は多いもの。
「押印」とは文字通り、判子を朱肉に付けて紙などに押すことを言います。
そんな意味は分かるものの、「おしいん」と読んでしまっている人が多いのではないでしょうか?
社会人にとって切っても切れない判子。
恥をかかないためにも、正しい読み方をさっそく見ていきましょう!
「押印」の読み方のヒントは・・・?
- 「押印」の「印」は「いん」と読みます。
- ひらがなで「〇〇いん」の4文字です。
さらなるヒント!
- 「押印」の「押」は「お〇」と読みます。
つまり、「お〇いん」!!
もうこれで、分かりましたよね!?
「押印」の読み方の答えは・・・
正解は、「おういん」でした!
ちなみに、判子を押すと言えば「捺印(なついん)」でしょ?と思った方もいるのではないでしょうか。
確かに「押印」も「捺印」も印鑑を押すという意味で使われます。
ただし「押印」は、印刷またはゴム印で押された氏名や社名とともに判子を押す場合。
「捺印」は、直筆の氏名・社名とともに判子を押す場合に使われるという違いがあるのです。
社会人のたしなみとして覚えておきましょう!