あなたは無理をして明るく振る舞ったら、もっと辛くなってしまった経験はありませんか?
一般的によいものと評価されている、ポジティブ思考。
しかし、「マニック・ディフェンス(躁的防衛)」と言って、躁状態になってしまうのはあまり好ましくありません。
今回は、「マニック・ディフェンスの意味」や「自分の本音との向き合い方」について解説します。
「マニック・ディフェンス」とは?
躁状態に自分を振る舞って防衛する行為を「マニック・ディフェンス(躁的防衛)」と言います。
「マニック」が躁状態で、「ディフェンス」が防衛という意味です。
自分の暮らしがリア充であるとアピールしたり、ポジティブ思考の発言を続けてみたりと、SNSではプチ・マニック・ディフェンスとみられる投稿が多々あります。
もともと明るい性格ならそのままでもいいと思いますが、もし無理をしているならやめましょう。
元気に振る舞うのは立派ですが、自分の本当の感情と向き合うのを忘れてはいけません。
一日の終わりに、自分の本音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
無心になろう
本当は悲しいのに、自分は平気だと思い込ませようとすると、いずれ無理が生じてきます。
ただただ無心でいるのが、感情を上手くコントロールする近道です。
ポジティブを装わなくても、無心でいれば平穏に過ごしていけます。
ここで「雲無心にして岫を出ず」という禅語をひとつ覚えておきましょう。
意味は、何事にも束縛されずに自然に従って悠々と暮らすこと。
喜怒哀楽があるのは、人間らしさの象徴です。
自分の浮かんできた感情は、一旦受け入れてみてくださいね。
現実を受け入れる
身の回りの環境さえ整っていたら、もっと上手くいったのにと、思い嘆く日もあるでしょう。
しかし、どうにもならない物事を受け入れると、自分の本音と向き合いやすくなります。
残念ながら、世の中は自分ではどうしようもないことばかりです。
それはきっと明るく振る舞ったところで、何も解決しないでしょう。
変えられない現実はいくらもがいても変わらないので、早めに受け入れてしまった方が楽です。
現実を受け入れて、自分次第で変えられるところに目を向けていきましょう。
後々苦しくなる、マニック・ディフェンス
明るい性格は素敵ですが、無理をしてまでポジティブ思考になる必要はありません。
むしろ、沸いてきた感情を受け入れる方が、後々苦しまずに済みます。
もやもやしながら寝てしまわないためにも、夜は素直に自分と向き合う時間を作ってみてくださいね。