今日の難解漢字は、
「蠢く」
「斑霧」
「抗う」
「謙る」
「毀す」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「蠢く」です!
「蠢く」と書いて、なんと読むか分かりますか?
春に虫と書くので、春の穏やかな雰囲気をイメージしてしまいますが、
言葉としてはさわやかなイメージではありません。
春には、虫が卵から出て来てもぞもぞと動き出します。
その様子を表せる言葉が「蠢く」です。
「蠢く」読み方のヒントは?
虫だけじゃなく、絶え間なく動いている様子を
「繁華街で蠢く人々」と言ったり、
水面下で裏工作を進める事を、
「密かに裏で蠢いている」と言ったりします。
あまりいい意味で使われることは無い言葉ですね。
「蠢く」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇く」です。
口にするよりも、小説や漫画などで見かけたことがあるという人も多いと思います。
もうわかりましたか?
「蠢く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「うごめく」
です!
春に虫がひとつだと、単独行動で迷いは少ないかもしれませんが、
虫がふたつだと、のろのろと迷い、動きながら進むので、
まさに蠢くという様子をよく表せている漢字ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
2つ目の漢字は「斑霧」です!
「斑霧」って何て読むか分かりますか?
(はんぎり)ではありません。
(まだらぎり)でもありません。
ひらがな4文字です。
”〇〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「斑霧」の読み方のヒントは?
「斑」の読み方が分かれば簡単です!
(はん)(まだら)(ぶち)以外の読み方があります。
「色が濃かったり薄かったりする様子や物が厚かったり薄かったりして統一されていないさま」や「物事がそろわないこと」を表すことばです。
何と読むか分かりましたか?
「斑霧」の読み方、正解は……
正解は……
「むらぎり」
です!
むらになって立つ霧のことを「斑霧」と言います。
「霧」とは、空気中に含み切れなくなった水蒸気が小さな水滴となってでできたもので、この水滴が光を吸収したり散乱させたりするので視界が白っぽくなってしまう現象を表します。
視程(見通せる距離)が1㎞未満の場合に「霧」と呼び、それ以上になると「靄」(もや)といいます。
霧が晴れるように、何かに悩んでいたとしてもすっきりと解決できるようにしたいものですね!
心の霧を晴らして生きていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
3つ目の漢字は「抗う」です!
「抗う」の読み方をご存じでしょうか?
「あらがう」とも読みますが、別の読み方が存在します。
今回はもう一つの読み方でお答えくださいね。
さて、あなたには読むことができますか?
「抗う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇う」の4文字です。
- 他の誰かに負けまいと対抗して競うこと。
- 「互いに抗って譲らない」などと使います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「抗う」の読み方!正解は!?
正解は「はりあう」です!
一般的には「張り合う」と書くことが多いのですが「抗う」とも書くことができます。
「はりあう」とは、同じ何かを目指しているもの同士が、互いに負けまいとして競い合うことです。
例文としては以下のようなものがあります。
- 彼とはりあっても、実力の差がありすぎて勝ち目がないよ
- 高級ブランドの服を着て見栄をはりあうのは見苦しい
- 彼女は負けず嫌いなので、いつも誰かとはりあっている
類義語としては「競り合い」「角逐」「競争」「闘争」「太刀打ち」などがあります。
4つ目の漢字は「謙る」です!
「謙る」の読み方をご存じでしょうか?
まさかとは思いますが「けんる」と読んではいないですよね…
たしかに「謙虚(けんきょ)」「謙譲(けんじょう)」という読み方がありますが、それは音読みです。
今回は送り仮名が付いているので、訓読みで答えてくださいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「謙る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
- 相手を敬って、自分を控えめにすること
- 「謙った態度を取る必要はないよ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「謙る」の読み方!正解は!?
正解は「へりくだる」です!
意味はヒントで示したように、相手敬い自分を控えめにすること。
同じような意味の言葉に「謙虚(けんきょ)」がありますが、若干ニュアンスが違います。
謙虚とは、自分の才能や力をひけらかすことなく、他人を尊重して敬う性質のこと。
例えば「彼はノーベル賞を受賞したにも関わらず、謙虚に他人の言葉に耳を傾ける素晴らしい人物だ」などという使い方をします。
一方で「へりくだる」は相手を敬う点では同じですが、具体的な態度を示す場合が多い言葉です。
例えば「あの人は同僚にさえ、妙にへりくだった話し方をするね」のような使い方ですね。
似た言葉でも使い方が少し違うので、注意が必要です。
5つ目の漢字は「毀す」です!
本日の難読漢字クイズは「毀す」です!
法律に詳しい人は「名誉毀損(めいよきそん)」の「キ」だな、と思い当たるでしょう。
でも今回は訓読みですよ!
「毀す」の読み方のヒントは?
1.「毀す」をひらがなにすると3文字になります。
2.「毀す」の対義語には、「拵える(こしらえる)」「直す」「形を与える」などがあります。
3.『ひとつ毀すように言わなけりゃいかんな、庭のあの小劇場はね。』アントン・チェーホフ「かもめ」より引用
正解は…
正解は「こわす」でした!
現代は「壊す」と書くのが一般的です。
「毀」は13画の常用漢字で、音読みは「キ」。
訓読みは、「毀つ(こぼつ)」「毀す(こわす)」「毀る(やぶる)」「毀る(そしる)」「毀せる(やせる)」です!
「毀す」の由来は?
「毀す」は、古語の「こほつ」が「こぼつ」に変化したものです。
「毀」は、左上は木や石に穴を開けて作った臼(うす)、その下は柱状に固めた土、右側は手に木の杖を持っており、これらは「土を叩き潰す」ことをあらわしています。
「毀」を使った熟語
毀誉褒貶(きよほうへん):誉めること、けなすこと。さまざまな評判。
哀毀骨立(あいきこつりつ):父母などの死を悲しんで、やせ衰えて骨と皮ばかりになること。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。