今回の難読漢字は「時宜」「俎」「噎ぶ」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「時宜」
「時宜」は何と読むかご存知ですか?
「じき」と読んでしまったあなた、惜しいですが違います。
さて、なんと読むでしょうか?
「時宜」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の字数は2文字で「じ〇」になります。
- 意味は「タイミングが良い」「うまく時期をとらえる」などです。
- 使い方としては「時宜を得る」「時宜を得た発言だ」などがあります。
以上の3つのヒントで考えてください。
「時宜」の読み方!正解は!?
正解は「じぎ」です!
「じき」と読んでしまった方は、本当に惜しいです…
「じき」とよく似ているのですが、「じき」だと漢字は「時期」や「時機」になってしまいます。
「時期(じき)を得る」や「時機(じき)を得る」といった使い方は間違いなので、注意しましょう。
漢字は本当に紛らわしいものが多いですね(汗)
同じような紛らわしい言葉をもう一つ紹介すると、要点をとらえた表現のことを「的を得(え)る」というのは間違いです。
正しくは「的を射(い)る」になります。
「的を得た発言ですね」のような使い方はよく耳にしますが、実は間違いだったんですね。
漢字も日本語も、本当に難しい…
2問目はこの漢字!「俎」
「俎」という漢字、身の回りで見たことありませんよね・・・。
「姐(あね)さん」の字にも似ていますが、意味も読みもまったく違います。
今回の「俎」は一般的に「平仮名+漢字」で表すもので、漢字としては馴染みはありませんが、モノとしては主婦を始め料理をする人なら毎日使うものなんです!
ここまでの情報で分かった方は難読漢字マスター!?
「俎」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント➁ これはキッチン道具です。
ヒント③ 材質は木材のものやプラスチックのもの、ゴム製のものもあります。
「俎」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「まないた」です!
「まないた」は、通常は「まな板」と表記しますよね!
でも、漢字1文字でも「俎」と表記しますし、「俎板」と書くこともあります。
「俎」は、料理をする上では欠かせない、包丁で食材を切る際に下に敷く板のことで、文房具で言えば「カッティングボード」にあたる道具ですね。
お寿司屋さんや和食界隈では、いかにも料理人という感じの木材の「俎」を使うことが大半ですが、一般家庭においては大半がプラスチック製やゴム製だと思います。
「俎」ってキッチン道具の主役ではない気もしますが、上手に包丁で切れない人は「俎」を変えてみると案外うまくいくものですよ!
最後はこの漢字!「噎ぶ」
難読漢字クイズです。
今回の問題は「噎ぶ」です。
あまり目にすることのない漢字ですが…
では早速、3つのヒントで考えてみましょう。
「噎ぶ」の読み方のヒントは?
1.「噎ぶ」をひらがなにすると3文字です。
2.感情の動きに関係しています。まれに飲食や環境が影響する場合もあります。
3.『やはり血の池の血に咽びながら、』芥川龍之介「蜘蛛の糸」より引用
正解は…
正解は…「むせぶ」でした!
「むせる」は同義語です。
「咽ぶ」とも書きますね。
激しく泣いて息を詰まらせたり、しゃくり上げたりする様子をいいます。
まれに、煙やホコリが目や鼻に入ったり、飲食物が喉につかえた場合も「咽ぶ」ことがあります。
「噎」の使い方
「噎」の音読みは「エツ」と「イツ」。
訓読みは「噎ぶ(むせぶ)」「噎せる(むせる)」「噎がる(ふさがる)」です。
日常会話での使用頻度は低いですが、「噎」を含む熟語はたくさんあります。
例:嗚噎(おえつ)・噫噎(あいえつ)・噎下(えっか)
最後に面白い熟語をひとつ!
「是亦因噎廃食(えつによりて、しょくをはいす)」
現代語にすると、「噎せたからといって、食事をしないのと同じ」です。
ささいなマイナス要素を過大視して、大事なことをやめてしまうことを意味しています。