今回の難読漢字は「山桜桃」「常夏」「簒う」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「山桜桃」
「山に咲く桜と桃」。
言葉に出してみると綺麗な情景が浮かんではきますが、この3文字で何と読むかはピンときませんね・・・。
そもそも、桜と桃ってピンク色という共通点はありますが、言葉や意味におけるイメージはかけ離れていて、まさに難読漢字の問題といった感じがします。
漢字は簡単ですが、いったい何と読むのか一緒に考えていきましょう!
「山桜桃」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これはサクランボのような実をつける植物です。
ヒント➁ 桃というより「梅」です。
ヒント③ 「ゆ〇〇〇め」の5文字です。
「山桜桃」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ゆすらうめ」です!
「ゆすらうめ」って、皆さんご存じですか?
「ゆすらうめ」は、甘酸っぱい赤い小さな木の実をつける、可愛らしい樹木です。
樹の大きさは、大きくてもせいぜい1~2m程度の小さいもので、盆栽で育てるような大きさと思った方がイメージしやすいです。
名前に「桃」や「うめ」が入っていますが、それは木の実が「うっすら縦の割れ目が入っていていて、その形が似ているため」とも言われています。
実がなれば、そのまま生で食べても美味しい「山桜桃」。
でも、カラスなどの野鳥にも大人気ですので、実がなったらすぐに食べないとすぐになくなってしまいますのでご注意を!
2問目はこの漢字!「常夏」
常に夏だと、気分もhappy!と言う人も多いでしょう。
それでは、「常に夏」と書いてなんと読むでしょうか?
常用の「常」ですが、(じょう)とも(つね)とも読みません。
また、野生のナデシコの異名でもあります。
さあ、なんと読むでしょうか?
「常夏」読み方のヒントは?
常に夏のような気候の事や、一年中夏であることを「常夏」と言います。
ハワイなどが常夏にあたりますね。
日本だと沖縄でしょうか?
寒い時期にはとても羨ましく思います。
「常夏」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
私なら常春(とこはる)の場所に住みたいです!
さあ、もうわかりましたか?
「常夏」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とこなつ」
です!
一年中夏だと、開放的な気分が続きそうですが、
やっぱり日本に生まれたなら「四季」を感じられる方がしっくりくるのかも。
四季があるからこそ、夏の解放感を楽しめるような気がします。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「簒う」
難読漢字に挑戦してみましょう!
本日の問題は「簒う」です。
「慕う(したう)」に似てますが少し違います。
さあ、あなたは何て読みますか?
「簒う」の読み方のヒントは?
1.手錠をかけて犯人の自由を「簒う」。
2.「簒う」のはいけないことだと、子どもの頃に教わりました。
3.「惜しみなく愛は簒う」有島武郎の名作(名言)です。
文学好きな人は、3つ目のヒントでピンときたかもしれません。
正解は…
正解は「うばう」でした!
一般的には「奪う」と書きます。
「簒う」の音読みは「サン」と「セン」。
訓読みは「簒う(うばう)」「簒る(とる)」です。
常用外漢字なので、初めて見る人が多いのでは?
「簒」の成りたち
「簒」は形声文字です。
見積りの「算」と、自分のものにする「ム」が組み合わさっています。
つまり、「計画して(算)奪い取る(ム)様子」を表しています。
「簒」を使った熟語など
「簒奪(さんだつ)」:本来は継承する資格の無い者が、君主の地位を簒うこと。
「簒立(さんりつ)」「簒立(さんい)」も似たような意味です。
簡単な言葉に言い換えると、「取り上げる」「かすめ取る」「せしめる」「ふんだくる」など、いずれにしてもポジティブな意味で使われるケースはほぼありません。