漢字読み講座

【今日の難読漢字】「睇る」「擡げる」「御撮み」「奈落」「喟」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「睇る」

「擡げる」

「御撮み」

「奈落」

「喟」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「睇る」です!

「睇る」の読み方をごぞんじでしょうか?

「弟」という字が使われているので「ている」と読んだ方もいるかも知れませんが、間違いです。

滅多に見かけることのない珍しい漢字ですが、ひらがなに直すとよく聞く言葉ですよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「睇る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
  2. これをすると怒られるかも…
  3. 「睇」の一文字だと「よこめ」と読みます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「睇る」の読み方!正解は…!?

正解は「ぬすみみる」です!

難読漢字あるあるかもしれませんが、たった一つの漢字なのに、長い言葉ですね。

ヒントで紹介したように「睇」の一文字だと「よこめ」や「ながしめ」と読みます。

確かに、ぬすみ見をする時は大抵、横目や流し目になりますね。

送り仮名を変えて「睇つ」と書くと「めかりうつ」と読み、こちらも流し目を送ったり、ちらりと見るといった意味です。

ちなみに「睇」は漢字検定1級の超難読漢字。

読めた方はすばらしい漢字マスターですね!

2つ目の漢字は「擡げる」です!

「擡げる

これ、何と読むかわかりますか?

 

まったく見慣れない漢字ですよね。

でも私たちの動作に関する言葉なんです。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「擡げる」読み方のヒント!

 

「擡げる」は、人のある動作のことです。

 

ヒントは頭!!

よく「頭を擡げる」という文言で使われますよ!

 

さて、読めたでしょうか?

ちなみに「かかげる」ではありません!

 

「擡げる」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「もたげる

です!

 

「擡げる」は、

「持ち上げる・おこす」という動作を表す言葉です。

 

「頭を擡げる」だと、「寝ていたり下げていた頭を持ち上げる」という意味になります。

 

また、「頭をあげる」ことで「人や周りよりも目立つ」という意味に転じて

「今まで隠れていたことや疑念が思い浮かぶ」ことや

「少しずつ勢力が増して目立ってくること」「台頭すること」にも使われます。

 

「些細な行動に疑念が擡げる」

「改革派が擡げる」

などで使われているので、ニュースやドラマで聞いたことがある方もいるのでは?

 

ちなみに、この「擡」という漢字は、漢字検定1級の漢字です。

正解できた方は素晴らしい!

漢字がかなり得意な方ですね!

 

もし正解できなかったとしても、

これを機にしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「御撮み」です!

今回の難読漢字クイズは「御撮み」です。

撮影(さつえい)の「撮」ですが…

実は意外な読み方があるのです!

「御撮み」の読み方のヒントは?

1.外国語に訳してみると…

・英語「アペタイザー」

・フランス語「アミューズ・ブーシュ」

・スペイン語「タパス」

2.「御撮み」の類語には「酒肴」「箸休め」「佳肴」などがあります。

3.『どうです粗菓だが一つ御撮みなさい。岐阜の柿羊羹』夏目漱石「虞美人草」より引用

正解は…

正解は「おつまみ」でした。

みなさん大好きですよね!

頭に「御」を付けると食べる「おつまみ」を意味しますが…

「撮み」だけの場合は「雑草の芽を撮む」「音量撮みを回す」のように、動作や器具のでっぱり箇所を意味します。

「撮」という漢字について

「撮」は、人の手をあらわす手へんに「指で無理につまむ」をあらわす「最」、最後に「取」を合わせた会意形声文字

写真や映画のイメージが強い漢字ですが、「指でつまみとる」という成り立ちです。

「御撮み」の定番はなぜ枝豆?

「御撮み」の定番といえば枝豆ですが、枝豆には肝臓の機能を司るアミノ酸「メチオニン」が豊富に含まれています。

ビールに枝豆の組み合わせは、理にかなった組み合わせなんですね!

4つ目の漢字は「奈落」です!

奈落」と書いて、なんと読むか分かりますか?

表現として「奈落の底」とか「奈落の落とし穴」とかよく使われていますよね。

使った事はあるかも知れませんが、「奈落」って何のことか知っていますか?

それでは、「奈落」と書いてなんと読むでしょうか?

「奈落」読み方のヒントは?

誰でも「奈落」のイメージは合っていると思います。

これ以上どうにもならない、どんづまり、どん底という意味です。

「奈落の底へ突き落される」なんて言い方もありますね。

どこまでも深い闇に落とされるようで、とても怖いです。

実は「奈落」は仏教でいう所の地獄の事でもあり、地獄に落ちることを奈落に落ちる、奈落に落とされる、地獄での苦しみを例えて「奈落の苦しみ」などと言います。

どちらにせよ、奈落はこれ以上はない酷い状態という意味には変わりはないです。

「奈落」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「奈落」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「ならく」

です!

 

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「喟」です!

ストレスでキリキリ傷んだり食べ過ぎでもたれたり・・・

「胃(い)」は体の臓器の中でも、日常的に存在を感じやすい臓器の1つではないでしょうか?

そんな胃に「口へん」がついた「喟」も、体の臓器の1つのような印象を受けます。

何と読むのか?

臓器の1つなのか?

考えていきましょう!

「喟」の読み方のヒントは・・・?

それでは、ヒントです!

1つ目のヒントは、体の臓器かどうかということです。

「喟」はずばり、体の臓器ではありません!

2つ目のヒントは、「喟く」の読み方です。

「喟く」と書いて、「なげく」と読みます!

「喟く(なげく)」ような気持ちの時に口から出る息のことを何といいますか・・・?

「喟」の読み方の答えは・・・

正解は、「ためいき」でした!

「喟」の漢字の意味は、「はぁ」と口から出る息の事。

溜め息の声を表す擬声語です。

形成文字であり、「胃」という漢字に意味はないんだそうですよ。

何とこの漢字、漢字検定1級レベルの文字なんです!

「慷喟(こうき)」と書いて、嘆き溜め息が出ること。

「喟喟(きき)」と書いて溜め息がでることを表します。

「口」と「胃」で「ためいき」。

覚えてしまえば簡単ですよね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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flower
とにかく本が好きです!