今日の難解漢字は、
「熨斗」
「彷徨く」
「鏝」
「鉄漿」
「一世一代」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「熨斗」です!
「熨斗」という漢字、思い返せば日常生活で度々目にしているハズ・・・。
でも見たことあるような、ないような、踏ん切りがつかない感じがプンプンしますが、デパートで働いている人や文房具屋さんで働いている人にとってはサービス問題といえるでしょう。
ちなみに、1文字目の「熨」は漢字検定1級の難しい字で、「おさえて伸ばす」といった
意味があります。
なんだか、ますます分からなくなってしまいましたが、おめでたい席には必ず登場していますので、思い出してみてください!
「熨斗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 白い紙でくるみます。
ヒント➁ デパートのサービスカウンターなどで包んでもらいましょう。
ヒント③ 大切な人に贈るときに付けるものです。
「熨斗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「のし」です!
「熨斗」とは、大切な人に贈り物をするときに、デパートなどで飾りの模様がついた白い紙で包んでもらう紙のことです。
本来、「熨斗」というものは「あわびを薄くのして干したもの」を言い、生ものの象徴でした。
この生ものを、「包装の上から右上あたりに貼る」ことで「生ものを添えました」という意思表示として使われるようになったのが始まりだそうです。
でも、実際にあわびが包装用紙に付いていたらびっくりしちゃいますね!
2つ目の漢字は「彷徨く」です!
「彷徨く」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「さまよく」ではありません。
「彷徨う」と書いて「さまよう」と読みますが、送り仮名を「く」に変えると、違った読み方になるのです。
どう読めば良いのか想像もつかない感じかも知れませんが、実は誰でも知っている言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「彷徨く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- これといった目的もなく歩き回ること
- 時間が余ったので、近くを彷徨いて歩いた
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「彷徨く」の読み方!正解は!?
正解は「うろつく」です!
ひらがなで書くことが多いため、漢字にすると読み辛いと言えるでしょう。
ちなみに送り仮名を消すと「彷徨(ほうこう)」という熟語になり、意味は「あてもなく歩き回る」ことを言います。
冒頭で紹介した「彷徨う(さまよう)」も同じ意味。
似たような意味なのに、送り仮名を変えたり消したりすることで読み方が変わってくるので、間違えないように注意しましょう。
3つ目の漢字は「鏝」です!
「鏝」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(まん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「鏝」読み方のヒントは?
ヒントは全体で2文字、「○○」となります。
とある職人がよく使う道具の名前です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「鏝」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「こ」です。
ずばり!左官用具のひとつで、セメントや土などを塗るときに使う道具の名前です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「鏝」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こて」
です!
コテと聞くと「小手」と書くんじゃないの?と思われがちですが、
このコテは剣道などで手にはめて使う防具のほうですね。
籠手と書くのが正しいようです。
コテを使って床や壁などを塗るプロの仕事は本当に見事ですよね。
ところで、なぜ左官は左なのか不思議に思いませんか?
こちら有力な説としては、宮廷に出入りするためには資格や位が必要だった
ため、まず「官」が付けられたようです。そして技術を意味する「工」が
入る文字として左が選ばれたのだとか。仕事をするために授けられた称号が
「左官」だったということですね。そして逆の右官は何なのか、興味がある方は
ぜひ調べてみてくださいね。
4つ目の漢字は「鉄漿」です!
「鉄漿」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「てつしょう」ですが、もちろん間違いです。
と言われても「漿」なんて漢字は滅多に見かけないですよね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鉄漿」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 奈良時代から明治初期まで続いた日本の風習
- お化粧の一種です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鉄漿」の読み方!正解は!?
正解は「おはぐろ」です!
一般には「お歯黒」と書かれることの方が多いですね。
「漿」には「液状のもの」という意味があります。
歯を黒く染めるために鉄を原料とした溶液を使用したため「鉄漿」と書いて「おはぐろ」と読むのです。
お歯黒は日本だけの風習ではなく、世界各地で見られます。
また、女性だけでなく、中近世には男性貴族も施していたとのこと。
日本の東北などの一部の地域では、昭和初期まで見られたということですから、驚きですね。
5つ目の漢字は「一世一代」です!
毎日難読漢字を紹介している「漢字読み講座」ですが、今日のお題は「一世一代」です!
・・・難読漢字じゃない!こんなの簡単だ!
と思われる方が多いかもしれません。
ところがある調査によると、この「一世一代」、正しく読めたのは40%弱だったとか。
つまり、約60%の人が間違えた読み方で覚えているというわけなんです。
ビジネスシーンなどで間違えて使っては恥ずかしいですよね。
正解は何と読むのか、さっそく考えていきましょう!
「一世一代」の読み方のヒントは・・・?
「一世一代」の読み方で考えられるのは・・・
- いっせいいちだい
- いっせいちだい
この2つではないでしょうか。
「一世」を「いっせい」と読むのか「いっせ」と読むのかで迷ってしまうのは、「一世(いっせい)風靡」「一世(いっせ)一度」」など、熟語によって二通りの読み方をするからなんです。
あなたはどちらの読み方が正しいと思いますか?
「一世一代」の読み方の答えは・・・
正解は、「いっせいちだい」でした!
「一世(いっせ)」には一生・一生涯の意味があり、「一世(いっせい)」と読むときはその時代・当世という意味になります。
「一世一代」とは一生に一度の晴れがましいことを意味するので、「いっせ」と読むわけです。
覚えておきましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!