今回は「菖蒲」「窈しい」「衒う」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「菖蒲」
それぞれが見慣れない難しい漢字ですが、2文字目の「蒲」は、「うなぎの蒲焼」でもお馴染みの「蒲(かば)」ですね。
今回のこの漢字は、読み方が2つあるんですが、どちらも非常に似ているもの。
厳密には違うものなんですが、似すぎていて同じ漢字を使っているのだとか。
さあ、これは一体何でしょう?
「菖蒲」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 3つとも似ていますが、そのうちの一つは「かきつばた」です。
ヒント➁ 1つは「〇〇め」の3文字です。
ヒント③ もう1つは「〇〇〇ぶ」の4文字です。
「菖蒲」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「あやめ」または「しょうぶ」です!
あやめ、しょうぶ、かきつばた。
この3つの花は非常によく似ていて、語呂合わせで覚えられるほど有名ですよね!
具体的には、「あやめ」と「しょうぶ」は同じ花の種類で、「かきつばた」のみ違うグループになります。
本来、「あやめ」は「文目」や「綾目」と書くんですが、あまりにも「しょうぶ」と似ていることから「あやめ」も「菖蒲」と表記するようになりました。
ちなみに、この3種類を見分けるポイントは、花びらの根本です。
網目の模様があるのが「あやめ」、模様がないのが「しょうぶ」、「かきつばた」は白一色の単色で模様がありませんので、実際に目で見て確認してみましょう!
2問目はこの漢字!「窈しい」
今日の難読漢字は「窈しい」です。
アーティストの一青窈さんの「窈」ですね!
似ていますが、「窃盗」の「窃」ではありません。
「窈しい」の読み方のヒントは?
1.「窈しい」はひらがなで6文字です。
2.「窈しい」は、「慎ましい」「たおやか」などに言い換えられます。
3.上司の奥様は「窈しい」素敵な女性だった。
正解は…
正解は…
「おくゆかしい」
でした!
「ゆかしい」の語源は、古語の「ゆかし」だといわれています。
「ゆかし」は「行きたい」という意味です。
つまり、「窈しい(おくゆかしい)」とは「奥まで(見に・触れに)行きたい(知りたい・聞きたい)」という形容詞です。
『まだ見ぬ物語の一を見て、いみじうゆかしとのみ思ふが、』枕草子「うれしきもの」
「窈しい(おくゆかしい)」の使い方
「窈しい」という言葉は、慎ましくてたおやかな様子や、控えめ・気配りができる・品がある・しとやかなど、好ましさをあらわします。悪い意味で使われることはほぼありません。
英語で近い意味を持つのは「エレガント」になるでしょう。
「窈」の音読みは「ヨウ」です。
訓読みは「窈しい(おくゆかしい)」の他に、「窈い(おくぶかい)」「窈やか(あでやか)」「窈か(かすか)」「窈びやか(のびやか)」とも読みます。
最後はこの漢字!「衒う」
「衒う」
普段使う漢字では見ないですよね。
あなたは読めるでしょうか?
「衒う」読み方のヒント!
「衒う」は、
とある言葉とセットで使われることが多いです。
それは…「奇を衒う」!!
さて、あなたは読めますか?
簡単かもしれませんね!
「衒う」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「てらう」
です!
「衒う」は
「自分の才能や実績を誇り、言動や行動でひけらかす」という意味の言葉です。
「自分の肩書きを衒う嫌味な奴だ」
「衒いのない性格がいろいろな人に好かれている」
など、その人の評価に関わる文章に使われます。
先に書いた「奇を衒う」は、
「わざと普段しないような行動や言動で、気を引こうとする」
という意味です。
「奇を衒った作戦で、相手を錯乱させる」など、
ちょっと変わった人やことに使うので、こちらはネガティブな場合がほとんど。
ちなみに「奇をねらう」と勘違いしている方が結構いらっしゃいます。
「わざといつもと違うことをする」という意味が、
「狙う」と覚えてしまう要因なのかもしれません。
間違えてしまった方は、
「てらう」という読みとともに、意味も理解しましょう!
読めた方はその学識を衒わずに、ほかの難読漢字にもチャレンジしてみてくださいね!