今日の難解漢字は、
「庫裏」
「桟敷」
「慟哭」
「奄ち」
「訛声」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「庫裏」です!
「庫裏」って何て読むか分かりますか?
(こり)ではありません。
(くらうら)ではありません。
「庫」は「金庫」(きんこ)「車庫」(しゃこ)「文庫」(ぶんこ)などのように「庫」(こ)という読み方がありますが、(こ)とは読みません。
「裏」は「裏面」(りめん)「表裏」(ひょうり)のように(り)と読むのが正解です。
「庫」の読み方がわかれば、正解がわかります!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「庫裏」の読み方のヒントは?
寺院の僧侶が居住する場所のことです。また、食事の用意をする寺院の台所のことを言います。
「庫裡」とも書きます。
僧侶が集まる場所を「伽藍」(がらん)と言いますので、寺院にはいくつかの「伽藍」があり、居住するスペースを「庫裏」と呼びます。
現在は僧侶が修行するスペースを「伽藍」と呼び、台所を含む居住スペースを「庫裏」と呼ぶところも多いようです。
何と読むか分かりましたか?
「庫裏」の読み方、正解は……
正解は……
「くり」
です!
お寺の住職の奥様を「お庫裏さん」と呼ぶところもあるようです。
しかし、仏教は元々僧侶が結婚することは禁じられていました。
結婚が許されたのは、日本で誕生した浄土真宗が初めてです。
日本以外の仏教は僧侶が結婚する習慣がないようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2つ目の漢字は「桟敷」です!
「桟敷」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字で見ると分からないかもしれませんが、花火やお祭りを特等席で見たい時に「桟敷席」を取ったことがないでしょうか?
また、お祭りだけでなく、劇場や相撲場などで一段高く作った板で作った見物席の事です。
上から見物することができるので、障害物なしに見学することができるため、人気の席となっています。
さて、「桟敷」と書いて、なんと読むでしょうか?
「桟敷」読み方のヒントは?
「桟」は一文字で(かけはし)ともいい、崖などを通行するときに板を置いた道の事を「桟道」(さんどう)といいます。
桟敷も桟道も「板を敷いている」という所がポイントですね。
板を敷いただけですが、あるのとないのとでは大違いです。
言うならば、会場の両端にある二階席の一番前という感じです。平面席だと見られない物が見られるのも、一段高くなった桟敷席だからこそきれいに見えます。
なんとなくわかったでしょうか?
「桟敷」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「桟敷」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さじき」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「慟哭」です!
「慟哭」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見たイメージで「どうき」と読んでしまいそうですが、「どうき」は「動悸」と書きます。
「慟哭」という漢字は普段あまり見かけないけれど、実はよく耳にする普通の単語ですよ。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「慟哭」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は声を上げて激しく泣くこと
- 彼は悲しみのあまりの大きさに慟哭した
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「慟哭」の読み方!正解は!?
正解は「どうこく」です。
強い悲しみに声を上げて激しく泣くことを「慟哭(どうこく)」といいます。
難しい漢字ですが、言葉自体はよく耳にしますね。
慟哭の「慟」は、「なげく」「身もだえして悲しむ」といった意味を持ち、訓読みでは「慟(なげ)く」と読むことができます。
熟語としては「慟哭」以外ではまずお目にかからない、珍しい漢字だといえるでしょう。
慟哭の類義語としては、号泣(ごうきゅう)、大泣(おおなき)、哀哭(あいこく)などがあります。
4つ目の漢字は「奄ち」です!
「奄ち」と書いて、なんと読むか分かりますか?
パッと見ると(おれたち)(おれっち)と読み間違えてしまいそうですが、人偏は付いていません。
奄美大島などの「奄」です。
でも、あまっちではありません。
さて、「奄ち」と書いてなんと読むでしょうか?
「奄ち」読み方のヒントは?
「奄ち」の意味のヒントは、「あっという間」です。
もうひとつヒントをいうと「瞬く間に」(またたくまに)です。
「雨が上がったと思ったら、奄ち虹ができた」「奄ち売り切れてしまった」なんて使います。
もっとピンポイントのヒントをいうなら、この言葉が方言の地方もあります。
方言では「奄ち生2つ!」なんて風に使われています。
一度くらいは聞いた事あると思いますよ。
「奄ち」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇ち」です。
さて、もうわかりましたか?
「奄ち」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たちまち」
です!
漢字のイメージとはちょっと違う読み方ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「訛声」です!
「訛声」を何と読みますか?
もし読めなくても、どこかで聞いたことはあるはずです!
では、ヒントを見てみましょう。
「訛声」の読み方のヒントは?
1.「訛声」をひらがなにすると4文字になります。
2.テキ屋のおじさん、魚屋のおじさんに多いかもしれません。
3.「訛声」の類義語には「どら声」「ガラガラ声」などがあります。
4.『作藏は少し怒気を含み、訛声を張上げ』三遊亭円朝「真景累ヶ淵」より引用
正解は…
正解は「だみごえ」でした!
「だもごえ」と読むこともあります。
ふたつの漢字の間に「り」を入れて「訛り声(なまりごえ)」とした場合は、イントネーションが方言であることと、発音が崩れていることの両方を意味します。
一般的には「ダミ声」と書くことが多いでしょう。
ガサガサした、しゃがれたような、濁った声を指します。
「美声」や「澄みきった声」の対義語にあたりますが、「悪声」とは言い切れません。
市場の競りでは、むしろ威勢のいい訛声の方が目立つので有利といえます。
ただし、「訛声」とかすれたハスキーボイスは別のものです。
「訛」は訓読みで「訛る(なまる)」の他に、「訛(なまり)」「訛る(あやまる・いつわる)」とも読みます。音読みは「カ」です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!