「脇息」の読み方をご存じですか?
「脇」は「わき」と読むことができますが、 もちろん脇が息をすることではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「脇息」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○○○○」の5文字
- 「息」には「やすむ」という意味があります
- 時代劇でよく見かける道具です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「脇息」の読み方、正解は・・・
正解は
「きょうそく」
です!
脇に置いてもたれかかるための用具で、主に和室で座布団や座椅子の横に置いて使います。
時代劇で、殿様がひじを置いているもの、と言うとなんとなく想像がつくのではないでしょうか。
現代だと、囲碁や将棋の対局シーンで見ることがありますね。
脇息は「古事記」や「日本書紀」にも記述があるくらい昔から使われており、当時は「几(おしまずき)」と呼ばれていました。
奈良時代には「挟軾(きょうしょく)」と呼ばれており、現在のように「脇息」と呼ばれるようになったのは平安時代からと言われています。
実際は、時代劇のように殿様が公式の場で使うことはなく、主に私室で使われていたようです。もたれかかったり、枕代わりにしたりと、リラックスしたい時に使う用具だったのでしょう。
和室が減ってきた現在はあまり見かけなくなりましたが、和室用の家具としては今でも根強い人気があり、様々なデザインの商品が販売されています。
名前はあまり知られていないけど、小道具としてはよく見掛ける「脇息」の読み方、是非覚えてくださいね。