「逼塞」の読み方をご存じですか?
「逼」は「逼迫」という言葉で見かける字です。「逼迫」にはなんとなく「圧迫」と同じような意味がありそうと考えて「逼塞」を「あっそく」と読むと間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「逼塞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ひ○○○」の4文字
- 1文字目は「逼迫」と同じ読み方です
- 「隠居」と似た意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「逼塞」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひっそく」
です!
「八方ふさがり」や「世間から隠れ、ひっそり暮らすこと」という意味になります。
ヒントで「隠居」と似た意味を持つと説明しましたが、隠居が「従来就いていた官職や家業などから離れて生活を送ること」を指すのに対し、逼塞は「落ちぶれて」という意味合いが強くなります。
「逼」には「せまる」「縮まる」という意味があります。「逼迫」は「行き詰ってゆとりのない状態」を表します。
「塞」は「ふさがる」「ふさぐ」という意味があり、通路をふさいで守りを固めるというイメージから「とりで」という意味も持ちます。
「逼塞」は「八方ふさがりの状況から逃れ、ひっそり暮らす」ことを表しているのです。
現在は政治、経済のニュースなどにたまに出てくる程度であまりなじみがありませんが、江戸時代をあつかう時代劇では武士などに対する刑罰(謹慎)としても使われることがあります。是非覚えておいてください。