漢字読み講座

【今日の難読漢字】「名刹」「嘴」「膾」「醗す」「段」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「名刹」

「嘴」

「膾」

「醗す」

「段」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「名刹」です!

名刹」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なさつ)ではありません。

そもそも刹那(せつな)の「刹」です!

しかし(なせつ)でも(めいせつ)ありません。

殺すの漢字に似ているのでちょっと怖そうですが、むしろ尊いイメージです

さて、「名刹」と書いてなんと読むでしょうか?

「名刹」読み方のヒントは?

「名刹」とは、由緒ある有名な寺の事です。

そして「名刹」の中でもとりわけて長い歴史がある寺の事を「古刹」といいます。

旅行などで「名刹」巡りなどをすると、途端に自分も心がきれいになったような気がします。

人に言う時にも通なふりをして「名刹めぐりをしてきた」なんていう風に使えます。

でも、家の近くにもひとつくらいはあると思いますよ!

「名刹」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

もうひとついうと「めい〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「名刹」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「めいさつ」

です!

 

ちなみに「古刹」は(こさつ)と読みます。

ぜひ、両方一緒に覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「嘴」です!

」と書いて、なんと読むか分かりますか?

角(つの)と口(くち)と比例の「比」なので、一瞬簡単そうですが、これらをひとつにした漢字を読むとなれば話は別になってきます。

動物の中でも特に鳥に関する漢字なので、頭に生えている角は全く関係がありません。

主に鳥にありますが、動物にもあることがあります。

さて、「嘴」と書いてなんと読むでしょうか?

「嘴」読み方のヒントは?

先ほど、動物、特に鳥にあるものと言いましたが、人間にはないものです。

人間に嘴があれば、色々と生活に不都合が出るかもしれません。

特に女性だと、メイクする時に困るのではないでしょうか?

そう、顔にあるものです!

エトピリカという鳥の嘴の装飾は外れることでも有名ですが、普通の嘴は外れません!

元々は「口端」という言葉から生まれた漢字です。

「嘴」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「嘴」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「くちばし」

です!

 

言われてみれば何となく、くちばしというイメージの漢字ですね!

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「膾」です!

「膾」の読み方をご存じでしょうか?

「魚膾(ぎょかい)」や「炙膾(シャカイ)」の「カイ」とも読めますが、それは音読みです。

今回は訓読みを正解とします。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「膾」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
  2. 刻んだ魚肉や野菜などを生のまま酢であえた料理
  3. おせち料理にも使われます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「膾」の読み方!正解は!?

正解は「なます」です!

古くは魚肉を酢であえた料理だったということで「生肉(なましし)」と呼ばれていたものが訛って「なます」になったとのこと。

しかし現代では、細切りにした大根と人参を酢であえた「紅白なます」が最もポピュラーですね。

紅白なますはおめでたい紅白の水引を大根と人参でイメージしたもので、お正月にぴったりな縁起物として親しまれている料理です。

また、なますは腸内環境を改善したり、疲労回復にも効果的なことで知られています。

4つ目の漢字は「醗す」です!

醗す」と書いて、なんと読むか分かりますか?

最大のヒントは、お酒や味噌や醤油に関係することです!

お酒好きの人はもうわかったかもしれません!

さて、「醗す」と書いてなんと読むでしょうか?

「醗す」読み方のヒントは?

「醗す」は、醗酵食品(はっこうしょくひん)のことで食品を醗酵させることです。

一度できあがったお酒や味噌を、もう一度発酵させることをいいます。

簡単にいえば酵素が広がっていくことを醗酵といい、もっと身近なもので言えば漬物もそうです!

最近では「発酵」と書かれていることが多いかも。

お酒を熟成させることを酒を醗すといい、醗酵させることで旨味を出しているのですね。

醗酵という言葉が使われているだけで、なんだかおいしそうという気持ちになりますが、実際に手間暇かけて作られているので、当然美味しいです!

「醗す」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇す」です!

さて、もうわかりましたか?

「醗す」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「かもす」

です!

 

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「段」です!

「段」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(だん)以外にも読み方があります!

さあ、なんと読むでしょう?

「段」読み方のヒントは?

ヒントは全体で2文字、「〇〇」となります。

あるものの単位で使われる言葉で、普段耳にすることはほとんどないと思います。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「段」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「き」です。

同じ読みの名字がありますが、今回の答えとはあまり関係がないですね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「段」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「きだ」

です!

「段(きだ)」は昔の田畑を数えるときに使われていた単位です。

町段畝歩(ちょうたんせぶ)という、土地の面積を表すのに使われていました。

1歩(ぶ)が現在の1坪にあたり、30歩で1畝(せ)、10畝で1段、10段で1町と言われていますが、 太閤検地の際に単位の統一が行われる前は360歩で1段だったそうです。

これも諸説あるようです。

また布を数えるときに使う「反」を同じ扱いで、 1段を1反と呼ぶ場合もあり、その場合は町反畝歩となったとのこと。

今では土地の広さは坪や平米(m2)が使われることがほとんどですが、 昔の単位を知ると、その時の人々や暮らしの一端を感じることができ、 とてもロマンチックに感じませんか?

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!