「烏有」の読み方をご存じですか?
「烏」は鳥のカラスのことをこう書きますが、カラスのことを言っているわけではありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「烏有」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「う○○」の3文字
- どちらも音読みです
- 「烏」の訓読みには「いずくんぞ」があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「烏有」の読み方、正解は・・・
正解は
「うゆう」
です!
「烏」は「いずくんぞ」という読み方があるとヒントで説明しましたが、この「いずくんぞ」は「どうして~することがあろうか(いや、ない)」という反語的表現に使う言葉です。
つまり「烏有」は「どうしてあるだろうか」つまり何もない、またはあったものがなくなってしまったという意味になります。特に火災ですべてを失った時に「烏有に帰す」という言い方をすることが多いです。
これを使った「烏有先生(うゆうせんせい)」という言葉があります。こちらは紀元前2世紀頃、中国の司馬相如(しばしょうじょ)という文章家が「子虚の賦(しきょのふ)」という作品の中で架空の登場人物として出したもので「烏有」が何もないという意味だとわかっていれば実在人物ではないと簡単にわかるようになっています。
この「烏有先生」という言い回しは現代でも芸術作品のタイトルや作品名に使われていることがあります。もし見かけたら「烏有」の読み方を思い出してくださいね!