「栗しい」の読み方をご存じですか?
「栗」は秋の味覚の一つである栗や栗の木をさす言葉です。でもこれに「しい」を付けた時「くりしい」と読むのは間違いです。
いったい何と読むのでしょうか?
「栗しい」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「き○しい」の4文字
- 同じ読み方で別のよく使われる漢字があります
- 栗のイガが関係しています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「栗しい」の読み方、正解は・・・
正解は
「きびしい」
です!
「栗」はいがのある実が木になったさまをあらわした「象形文字」です。そこから何故「きびしい」という読み方が出てきたかというと、実はこの字に「りっしんべん(忄)」をつけた「慄」という字が関わってきます。
「慄」は「戦慄(せんりつ)」という表現で使われるように「おそれる、ふるえる」という意味があります。これは栗のイガを見て恐れているさまをあらわしています。この「ふるえる」から派生して「寒さでふるえる」という意味もあらわすようになりました。
これが「りっしんべん」を取った「栗」でも使われています。「戦栗」は「戦慄」と同じ読み方、同じ意味を持っています。
「きびしい」というとまず「厳しい」という漢字を思い浮かべますが、栗しいはどちらかというと寒さに関して使うことが多いようです。栗のイガが刺さったかのように、皮膚がぴりぴりするほど寒い、という表現になります。昔の人はとても栗のイガが嫌だったのだろうと思うと、この「栗しい」という表現はとても面白いですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!