今回は「頻る」「錻」「出捐」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「頻る」
「頻る」の読み方をご存じでしょうか?
「頻度(ひんど)」の「ひん」という字ですが、もちろん「ひんる」ではありません。
と言われても「頻度」以外にこの字を使ったことがないという方も多いのでは…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「頻る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です
- ひっきりなしに続く様子を表した言葉
- 「頻りに」という使い方もあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「頻る」の読み方!正解は!?
正解は「しきる」です!
意味はヒントでも紹介したように、ひっきりなしに何かが続く様子を表した言葉。
よく使われる表現としては「雨が降り頻(しき)る」があります。
というか「降り頻る」以外の言い回しで「頻る」を使う場面は無いかもしれません。
ヒントで示したもう一つの言葉「頻(しき)り」の方は、比較的使うことがあるでしょう。
例えば「彼女は話を聞きながら頻りに頷いていた」「子犬が頻りとすり寄ってくる」などと使えます。
2問目はこの漢字!「錻」
「錻」の読み方をご存じでしょうか?
金と武で「きんぶ」と読むのはもちろん間違いです。
ちなみに「錻」は中国ではなく日本で作られた漢字「国字」になります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「錻」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- スズをメッキした薄い鉄の板のことです
- 一般にはカタカナで表記されます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「錻」の読み方!正解は!?
正解は「ブリキ」です!
ブリキとは、スズで表面処理した薄い鉄の板のことで、オランダ語の「blik」が語源とも言われています。
明治の時代に大量廃棄されていた空き缶を使用して、ブリキ製のおもちゃを作ったのがブリキ利用のはじまり。
ブリキ製のおもちゃは日本の輸出品として、欧米各国へも渡っていきました。
今ではブリキに代わって多くのおもちゃにプラスチックが使用されています。
しかしブリキの持つ味わいは現代でもファンが多く、オークションなどで高額取引されることもあるようです。
最後はこの漢字!「出捐」
「出捐」の読み方をご存じでしょうか?
「捐」は「損」という字に似ていますが、「しゅっそん」と読むのは間違いです。
日常で使う言葉ではないため、わからない人が多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「出捐」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- お金や物を寄付することを意味する法律用語
- 「被災地へ医薬品を出捐した」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「出捐」の読み方!正解は!?
正解は「しゅつえん」です!
「出捐(しゅつえん)」とは法律用語で「自己の財産を損失させ、他者に利益を供与すること」と言う意味です。
一般的な言葉では「金品を寄附すること」になります。
以下は出捐を用いた例文です。
- 金品を出捐する人が多くいたので彼らは救われた
- 財団法人を設立するため、財産を出捐した
類義語としては「義捐金」「寄附」「援助」「献金」「募金」などがありますが、少しずつ使い方が違うので注意が必要です。