「恕す」の読み方をご存じですか?
「恕」は「怒」という漢字に似ているため「おこす」「どす」などと読みたくなりますが、そのような読み方ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「恕す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○す」の3文字
- 訓読みです
- 「怒」のイメージとはほぼ逆の意味になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「恕す」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆるす」
です!
「怒」に似ているせいで怒っているように見えてしまいますが、むしろ「大目に見る」という意味あいが強い言葉です。
「ゆるす」という言葉には他にも漢字があてられていますが、それぞれニュアンスがちょっと違います。英語でも違う単語が当てはまります。
- 「許す(permit)」・・・許可する、認める
- 「赦す(excuse)」・・・罪や過ちを責めない、免除する
- 「恕す(forgive)」・・・相手を思いやって大目にみる
こう見ると「恕す」が最も「ゆるす」の度合いが高いように思います。でも「大目に見る」というのはなかなか簡単なことではないですよね。
生涯現役の医師として話題になり、105歳で亡くなった日野原重明さんが残された名言に
恕(ゆる)すのは相手のためではなく、自分のための行為なのです。恕せない心を持ち続けるのはしんどいこと。恕すことで、私たちは楽になれるのです。
というものがあります。自分を大事にするため、と思えば「恕す」という気持ちを持ちやすくなりますね。
この名言と一緒に「恕す」の読み方、是非覚えてくださいね。