「負笈」の読み方をご存じですか?
「負」は「負ける」「背負う」などよく見る漢字ですが「笈」はあまり見かけないですね。
何と読むのでしょうか?
「負笈」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ふ○○○」の4文字
- 音読みです
- 「普及」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「負笈」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふきゅう」
です!
「笈」は「おい」とも読み、竹製や木製の箱を意味します。笈には主に書物や衣服などを入れ、背負って運ぶため「負笈」は「笈を背負って運ぶ」という意味です。転じて「遠くへ勉学に出かけること、遊学(故郷を出て他の土地で勉強)すること」という意味になります。
「笈」は現在で言う「リュックサック」の先祖とも言える存在ですが、出家して修行のため諸国を巡る僧侶が使用することが多く、金銅板が貼り付けられ装飾されているものは相当な重量があったようです。
「背負う」「書物」というと二宮尊徳(二宮金次郎)を思い浮かべますが、あちらは薪(たきぎ)を背負いながら、つまり仕事をしながら学問に励んだというエピソードのため、大分異なります。
「おくのほそ道」で有名な松尾芭蕉が「笈の小文(おいのこぶみ)」という紀行文を書いている、と言うとなんとなく「負笈」のイメージがしやすいのではないでしょうか。
「負笈」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。