今回のお題は「時鳥」「毀す」「急坂」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「時鳥」
「時鳥」の読み方をごぞんじでしょうか?
訓読みすると「ときとり」、音読みすると「じちょう」ですが、どちらも間違いですよ。
簡単な漢字なのに熟語になると読めない方が多いのでは?
さて、あなたには読むことができますか?
「時鳥」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です。
- よく知っている鳥の名前。
- 「不如帰」も同じ読み方です。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「時鳥」の読み方!正解は!?
正解は「ホトトギス」です!
ホトトギスは初夏に到来するので田植えの合図とされていたため、時を告げる鳥という意味で「時鳥(ホトトギス)」と名付けられたそうです。
ヒントでも示したように「不如帰」と書いてもホトトギスと読みますが、ホトトギスには、他にも様々な漢字表記があります。
「郭公」「蜀魂」「杜鵑」「杜宇」「子規」など、他にもあるようですがこれら全てが「ホトトギス」と読めるとは驚きですね。
2問目はこの漢字!「毀す」
本日の難読漢字クイズは「毀す」です!
法律に詳しい人は「名誉毀損(めいよきそん)」の「キ」だな、と思い当たるでしょう。
でも今回は訓読みですよ!
「毀す」の読み方のヒントは?
1.「毀す」をひらがなにすると3文字になります。
2.「毀す」の対義語には、「拵える(こしらえる)」「直す」「形を与える」などがあります。
3.『ひとつ毀すように言わなけりゃいかんな、庭のあの小劇場はね。』アントン・チェーホフ「かもめ」より引用
正解は…
正解は「こわす」でした!
現代は「壊す」と書くのが一般的です。
「毀」は13画の常用漢字で、音読みは「キ」。
訓読みは、「毀つ(こぼつ)」「毀す(こわす)」「毀る(やぶる)」「毀る(そしる)」「毀せる(やせる)」です!
「毀す」の由来は?
「毀す」は、古語の「こほつ」が「こぼつ」に変化したものです。
「毀」は、左上は木や石に穴を開けて作った臼(うす)、その下は柱状に固めた土、右側は手に木の杖を持っており、これらは「土を叩き潰す」ことをあらわしています。
「毀」を使った熟語
毀誉褒貶(きよほうへん):誉めること、けなすこと。さまざまな評判。
哀毀骨立(あいきこつりつ):父母などの死を悲しんで、やせ衰えて骨と皮ばかりになること。
最後はこの漢字!「急坂」
「急(きゅう)な坂(さか)」なんて、簡単な漢字ですよね。
だけど「急坂」となると正しい読み方が分からない・・・
「きゅうさか」?「きゅうざか」?
残念ながらどちらも違います。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「急坂」の読み方のヒントは・・・?
「急」の読み方は、訓読みだと「急(いそ)ぐ」、「急(せ)く」という2つの読み方があります。
ところが音読みでは、「急(きゅう)」の1種類だけしかありません。
つまり、「急坂」の読み方は「きゅう~」となります。
「急坂」の「坂」の読み方はひらがなで2文字なので、「きゅう〇〇」となります!
〇〇の中に当てはまるひらがなを考えてみましょう!
「急坂」の読み方の答えは・・・
正解は、「きゅうはん」でした!
「坂」という漢字は、訓読みだと「さか」、音読みだと「はん(ばん)」という読み方があるのです。
「急坂(きゅうはん)」とは文字通り、傾斜の急な坂道を指す言葉です。
これでもう、「きゅうさか」「きゅうざか」などと間違うことはありませんね!
ちなみに運転免許を取得する際に勉強する「勾配の急な上り坂」の定義は、およそ6度以上の坂を指すんですって。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。