「転た」の読み方をご存じですか?
「転」は「転ぶ」という使い方をするので「ころげた」と読みたくなりますが違います。
それでは、何と読むのでしょうか?
「転た」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「う○た」の3文字
- 訓読みです
- 「転た寝」という使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「転た」の読み方、正解は・・・
正解は
「うたた」
です!
「ころぶ」という意味ではなく「ある状態が進行していく様子。いよいよ。ますます。」という意味です。坂道を転がるようにどんどん加速していくと考えるとイメージできるかもしれません。また、それが転じて「状態の変化に心が動かされる様子」という意味としても使われます。「転た心(うたたごころ)」は「うつりやすい心」という意味です。
「転た寝」も同じ意味?
「転た」だけだとあまりなじみがありませんが、ヒントにも挙げた「うたたね(転た寝、転寝)」には見覚えがあると思います。「(眠るつもりがないのに)うとうとと眠ること」という意味ですが、状況がどんどん進行していく「転た」とはちょっと印象が違うように感じます。
ここは「眠るつもりがないのに」がポイントで、本当はそのつもりがないのにどんどん状態が変化していく(眠りが深くなっていく)ととらえると「転た」と同じ可能性はありそうです。「夢うつつ」の「うつつ寝」から転じたという説もあり、明確な語源はわかっていませんが、同じ字を使っている以上は無関係とも言い切れないと思います。
今ではあまり使われていない言葉ですが「転た」の読み方、是非覚えてくださいね。