「瀞」の読み方をご存じですか?
「瀞」という字は「清」と「浄」が重なったような漢字ですが、いったい何と読むのでしょうか?
「瀞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「と○」の2文字
- 訓読みです
- 有名な地名にもある漢字です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「瀞」の読み方、正解は・・・
正解は
「とろ」
です!
「瀞」は川の流れがゆるやかで水の深いところをさす言葉です。河川用語で流れが速く浅いところを「瀬」、流れが遅く深いところを「淵」と呼びますが、この淵の中でも流れが特にゆるやかなところを「瀞」と呼んでいます。
水面が波立たないで静まる様子を「瀞む(とろむ)」とも言います。
「長瀞(ながとろ)」「瀞峡(どろきょう)」という地名は、いずれも川の流れがゆるやかで深いことからつけられた地名になっています。同じ発音で同じ意味を由来に持つ「土呂町」も埼玉県にあります。
「清」+「浄」=「瀞」?
一方で「瀞」には「きよい、きよらか」という意味もあり、関連漢字として「清」「浄」ともあります。
最初にも書きましたが「瀞」という文字は「清」と「浄」が重なったようにも見えますね。実際「浄」は「瀞」の略字という説もあるそうですが、実際は「水」と「静」が合わさった「形声文字(意味をあらわず部分と音をあらわず部分が組み合わさってできた文字)」とのことです。音読みだと「瀞」は「セイ」なので「静」と通じていますが「清」も同じ音読みなのはやっぱり関係がありそうな気がしてしまいます。
地名にもあって見た目も美しい「瀞」の読み方を、この機会に是非覚えてくださいね。