今回は「古老肉」「裲襠」「綽然」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「古老肉」
「古老肉」・・・「古く老いた肉」と読めますよね。
何だかおいしく無さそうな肉に思えてしまいます。
ところがこれ、実はとってもおいしい料理の名前なんですよ。
由来を知れば、この漢字が使われている意味も納得できるはずです。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「古老肉」の読み方のヒントは・・・?
「古老肉」はずばり、中華料理です!
しかも、日本でもメジャーな中華料理の1つです。
日本でもメジャーな中華料理と言えば、「拉麺(ラーメン)」、「麻婆豆腐(マーボードウフ)」、「餃子(ギョウザ)」、「回鍋肉(ホイコーロー」などたくさんありますよね。
「古老肉」は、玉葱やピーマン、人参や豚肉をケチャップ風味の効いた甘辛いタレで炒めた料理です。
パイナップルを入れるかどうかでたびたび議論となる、あの料理ですよ・・・!
「古老肉」の読み方の答えは・・・
正解は、「すぶた」でした!
「酢豚」と書くんじゃないの?と思われた方も多いはず。
「酢豚」は日本語です。
元々「酢豚」は、中国で熟成が進んでしまった豚肉をおいしく食べるために考案された料理です。
そのために当てられた漢字が「古」「老」というのは納得ですね!
ちなみに本場中国でもパイナップルを入れるそう。
諸説ありますが、清の時代に中国を訪れた欧米人に対して当時高級食材だったパイナップルを使うことで豊かな国だとアピールしたと言われています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「裲襠」
「裲襠」
これ、何と読むかわかりますか?
どちらも普段はあまり見かけない漢字。
組み合わせると……ますますわかりにくいですよね。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「裲襠」読み方のヒント!
「裲襠」は、中国や日本で古くから用いられたあるものを表します。
……と聞くと、見たことも聞いたこともないように感じますよね。
でも実は、みなさんも一度は見たことがあるはず。
それを見かけるのは「結婚式」!
花嫁さんが身につけるものなのですが……
さて、あなたは何と読みましたか?
「裲襠」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うちかけ」
です!
「裲襠」は、
「帯を締めた上から羽織る、丈の長い小袖」のことです!
結婚式で新婦さんが「色打掛」にお色直ししているのを見たことはないでしょうか。
その「打掛」は、もともと「裲襠」と書いていたのだとか!
また、さらにその起源をたどると、
古代中国で武官(軍人)が、礼服として着用していたものなのだとか。
鎧を形式化したもののようで、「りょうとう」とも言うそうです。
漢字だけ見ると見慣れないですが、花嫁さんの衣装と考えると覚えやすくなるはず!
ちょっと難しいですが、これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「綽然」
「綽然」と書いて、なんと読むか分かりますか?
人を褒める時に、よく使う言葉だと思います!
しかし漢字だけが出てくれば、ちょっと難しいかも。
読み方を聞けば納得の、あの言葉です。
さて、「綽然」と書いてなんと読むでしょうか?
「綽然」読み方のヒントは?
「綽然」とは、ゆったりとして余裕のあるさま。という意味です。
「綽然とした態度」という言葉がありますが、これは緊張せず、堂々としている態度という意味になります。
人の上に立つ時には、この綽然とした態度が重要になってくるでしょう。
試験でも緊急事態でも、綽然とした態度ができる人は、相当自信があるか何も考えていないのか。
自信はなかなか付けれませんが、何も考えてないと意外に簡単にできるのかも。
「綽然」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「綽然」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しゃくぜん」
です!
あれ?と思った人は同じ読み方をする「釈然」と間違えていませんか?
「釈然」は、疑い・恨みなどが消えて心が晴れ晴れすること。
そして「釈然としない」は、疑いや恨みが消えないという事です!
釈然としてもらえましたでしょうか?