本日の難読漢字クイズは…
「叺」「号」「某」です。
あなたは全部読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「叺」
「叺」を何と読みますか?
呼吸の「きゅう」ではありません。
早速ヒントを見てみましょう!
「叺」の読み方のヒントは?
1.「叺」をひらがなにすると、3文字になります。
2.現代、「叺」を目にする機会は少ないでしょう。
3.『あの一段高い米の叺の積み荷の上に』田山花袋「一兵卒」より引用
正解は…
正解は「かます」でした!
「叺」とは、藁(ワラ)を編みこんだ「筵(ムシロ)」をふたつ折りにして、両端を縫った袋のことです。
現代社会で目にする機会は少ないですが、あるとしたら災害時の土砂崩れや洪水の防壁でしょう。
「叺」は、今で言う土のう袋のルーツなんですね!
湿気をよく通し、通気性が良く丈夫な「叺」は保存袋として非常に優秀。
日本では昔から、ジャガイモや豆を詰めて運搬したり、戦時中は土を入れて陣地を作ったりしました。
「叺」の音読みは「セキ」、訓読みは「かます」、漢検1級5画の漢字です。
「叺」と「魳」の関係
同じ読みに魚のカマスがありますね。
魚のカマスは「魳」という漢字を書きます。
でも、「叺」と「魳」は全くの無関係ではありません。
「魳」はとても口の大きな魚で、大きく広がる口がまるで「叺」の袋のようだから、カマスと名付けられました。
2個目の漢字はこれ!「号」
「号」を何と読みますか?
「ごう」でも正解ですが、それ以外の読み方です!
早速ヒントを見てみましょう。
「号」の読み方のヒントは?
1.「号」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「号」には、正式なものと親しい人同士のものがあります。
3.「号」を持たない人はいません。
正解は…
正解は「よびな」でした。
普通は「呼び名」と書きますね!
人はさまざまな「号」を持っています。
正式な氏名、渾名(あだな)、ニックネーム、ペンネームなどなど。
画家や書道家は雅号(がごう)、俳句では俳号(はいごう)といいます。
「号」の音読みは「ゴウ・コウ・キョウ」、訓読みは「よびな」「号ぶ(さけぶ)」、漢検8級5画の漢字です。
「号」の成り立ち
「号」の口の部分は神様への祈りが入れられた器。
「号」の口の下に位置する「丂(こう)」は木の枝です。
木の枝で器を打ちながら大きな声で泣き叫びながら神様に祈る、これが「号」なのですが、実はもう少し由来は続きます。
大きな声で祈る様子は虎の吠え声のようなので、「号」に虎を加えた「號」という漢字があり、「号」は「號」の異字体、常用漢字になりました。
「號」の音読みは「ゴウ・コウ」、訓読みは「号」と同じです。
3個目の漢字はこれ!「某」
「某」を何と読みますか?
雑誌や小説で目にすることが多い漢字ですね。
早速ヒントを見てみましょう!
「某」の読み方のヒントは?
1.「某」をひらがなにすると、4文字になります。
2.人気の漫画「文豪ストレイドッグス」の読者は知っているかもしれません。
3.『また某は同宗の月巣と呼ぶ者でござります』吉川英治「剣難女難」より引用
正解は…
正解は「それがし」でした!
人気の漫画「文豪ストレイドッグス」の登場人物である芥川龍之介の一人称は「僕」という意味の「やつがれ」です。
自分をやつがれと称する場合、相手を指す際には「某(それがし)」を用います。
ちなみに、時代と共に「某」は相手を指すだけでなく、やつがれのように自分自身を指す言葉としても用いられるようになりました。
とにかく「それがし」と「やつがれ」は、非常にややこしい関係であることは確か。
「某」の音読みは「ボウ・メ・バイ・ム・モ・マイ」、訓読みは「それがし」「なにがし」、漢検3級9画の漢字です。
「なにがし」とは?
「某」をなにがしと読む場合は「何某」と書いても正解!
なにがしの意味は、主に不明瞭な物事や人を示す指示語となります。
今の言葉なら、どこそこ、誰それ、のようなイメージです。