今回は「棗」「彩る」「愈々」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「棗」
「棗」という漢字を見て、「いばら」だと思った方も多いのではないでしょうか?
でも、残念!
「いばら」という漢字は「棘」と書くんです。
「棘(いばら)」と「棗」、どちらも「朿」という漢字が2つ使われてはいるのですが、「棘(いばら)」は横に2つ、「棗」は縦に2つ並んでいるので違う漢字です。
「朿」が横に2つ並んだ「棗」、何と読むのかさっそく見ていきましょう!
「棗」の読み方のヒントは・・・?
「朿」は「とげ」と読み、草木のとげを表す漢字です。
横に2つ並ぶと「棘(いばら)」になるのも納得ですね!
問題の縦に2つ並んだ「棗」ですが、幹に朿(とげ)がまばらにある家庭用樹木の名前なんです。
ひらがなで「〇〇め」の3文字です。
分かりましたか?
「棗」の読み方の答えは・・・
正解は、「なつめ」でした!
棗(なつめ)の木は知っていますか?
初夏に淡い黄色の花を咲かせる木で、2㎝ほどの楕円形の実をつけます。
実は甘酸っぱい香りがして、生のまま食べるのはもちろん、乾果や砂糖漬けにして食べられます。
漢方では、解熱剤や強壮剤としても用いられているんですよ。
「棗」や「棘」のように同じ漢字を2つ以上並べた漢字と言えば、「炎」「轟」「晶」「競」など実はたくさんありますね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「彩る」
「彩る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
もちろん(さいる)ではありません。
気の利いたレストランやカフェなどだと、絶対というほど花が活けられていたりしますよね。
「食卓を彩る」といった意味でも、色とりどりの花があると心も華やぎます。
さて、「彩る」と書いてなんと読むでしょうか?
「彩る」読み方のもうひとつのヒントは?
「彩る」とは、色をつける。彩色する。化粧をする。という意味があります。
先ほどの食卓もそうですが、華やかな花やランチマットなどがあれば、場が華やぎますし、食器もワンポイントや柄で随分と料理が引き立てられます。
他にも「夜空を彩る花火」や「ライトアップで彩られた夜景」など、無限のキャンパスを彩ったり、
顔に化粧をすることも、顔に色を付けて華やかにするという意味で彩ると使われます。
ざっくりといえば、色を付けて華やかにするということなので、女性が好んで使う言葉かもしれません。
「彩る」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇る」です。
さて、もうわかりましたか?
「彩る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いろどる」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「愈々」
「愈々」の読み方をご存じですか?
「愈」は「癒」という字に似ているから「ゆゆ」?残念ながらそうではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「愈々」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「い○○○」の4文字
- 「々」は繰り返しの意味なので、同じ言葉が繰り返されます
- 日常生活やドラマで聞くことがある言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「愈々」の読み方、正解は・・・
正解は
「いよいよ」
です!
よく使われる副詞ですが、使用例を見ると
- 持続的に程度が高まる「雨が愈々激しくなってきた」
- 不確定なものが確定的になる「交渉の決裂は愈々明らかになってきた」
- 待望していた物事が成立したり実現したりする「愈々決勝戦が始まる」
- 重大な事態に至ろうとしている「愈々の時は対応をお願いしたい」
と、様々な意味合いで使われていることがわかります。
「愈」一文字でも「いよいよ」と読むことができます。最初に似ている漢字として紹介した「癒」と同じ「病気が治る」という意味で「愈える(いえる)」という読み方もありますが、その他にも「すぐれている」という意味も持っているため「癒」よりも幅広い意味を持つ漢字になっています。
普段使っていても、どんな漢字を使っているかあまり意識していない言葉ですが「愈々」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。