漢字読み講座

「身動ぎ」「耽読」「雑色」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「身動ぎ」「耽読」「雑色」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「身動ぎ」

今回の難読漢字クイズは「身動ぎ」です。

「みうごき」と読みたいところですが、最後は「ぎ」です!

誰もが経験したことがあるはず…

「身動ぎ」の読み方のヒントは?

1.『目には女を見た儘、身動もせぬ。』石川啄木「病院の窓」より引用

2.「身動ぎ」は行為ですが、それをしない、否定する言い回しが多用されます。

3.「身動ぎ」をひらがなにすると4文字です。

正解は…

正解は「みじろぎ」でした!

体をほんの少しだけ動かすことを指します。「身じろぎ」と書くのが一般的ですね。

「じろぎ」は当て字なので、「動」ひとつの漢字を「じろ」と読むことはありません。

『さらにえふともみじろかねば』「枕草子」より引用

古語の「みじろき」が由来とされています。

現代語にすると『全然、急には体を動かせないので』という意味です。

ちなみに、英語に訳すると stir 、動くをあらわす move ではありません。

「身動ぎ」する・しない場面

誰もが一度は経験したことのある「身動ぎ」。

「する」よりも、「せず・しない」など否定する言い回しが多いです。

する:眠っている猫が、かすかに身動ぎする。

(も)せず:身動ぎもせず目を見開いたまま。

しない:身動ぎしないで話を聞いている。

できない:呆然として身動ぎできない。

2問目はこの漢字!「耽読」

「耽読」の読み方をご存じでしょうか?

「耽」の字は「沈」に似ているので「ちんどく」と読んでしまった方もいるのでは?

しかしよく見ると「沈」はさんずい編、「耽」は耳編ですよね。

とはいえ、何と読めばよいのやら…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「耽読」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 夢中になって読みふけること
  3. 「夜更けまでミステリー小説を耽読した」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「耽読」の読み方!正解は!?

正解は「たんどく」です!

日常的に使う言葉ではないので、読めなかった方も意外と多いのではないでしょうか。

「耽」の字には「ふける」や「夢中になる」という意味があるため、「耽読(たんどく)」と書いて「読みふける」という意味になります。

また、「耽」を使った熟語としては、他に「耽美(たんび)」「耽溺(たんでき)」「耽楽(たんらく)」などがあります。

最後はこの漢字!「雑色」

「雑色」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(ざっしょく)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「雑色」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

日本各地にある地名で、東京都大田区にはその名の駅があったりします。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「雑色」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ぞ」です。

奔も走も、どちらの漢字も音読みですのが、どちらも音読みとしては2番手以降の ちょっとマイナーな読み方と言えるでしょう。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「雑色」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「ぞうしき」

です!

雑色は、東京都大田区の他にも、神奈川県足柄にもある地名です。

東京の雑色は、蒲田と川崎の間あたりに京急本線の「雑色駅」があります。

東京駅や羽田空港などへのアクセスもよく、普通電車のみが停車する駅の中では京急本線で1番の乗降者数を誇るとのこと。

雑色の由来は、鎌倉時代に宮中の雑役を勤めていた人々の呼称によるそうです。

現在は雑色という村や地名はなくなっているそうですが、創業当時の駅名としてそのまま残っています。

駅前には懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気の商店街があり、住みよい街のひとつと言えるのではないでしょうか。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!