漢字読み講座

【今日の難読漢字】「減り張り」「乳母日傘」「柳葉魚」「蘭」「鬆」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「減り張り」

「乳母日傘」

「柳葉魚」

「蘭」

「鬆」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「減り張り」です!

「減り張り

これ、何と読むかわかりますか?

 

勘でも読めてしまいそうなこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「減り張り」読み方のヒント!

 

「減り張りは、とっても一般的な言葉です!

 

「仕事とプライベートに減り張りをつける」

なんて言葉はよく聞きますよ。

 

普段はカタカナで書かれることが多いのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

ちなみに「へりはり」ではありませんよー!

 

「減り張り」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「メリハリ

です!

 

「減り張り」は、

「ゆるむことと張ること」を表す言葉です。

もともとは演劇などで、音声の抑揚をつけることを指した言葉です。

 

現在は「物事の強弱をはっきりさせる」という意味で使われることが多いですね。

 

先にも出した、

「仕事とプライベートに減り張りをつける」

などは、聞いたり言ったりしている言葉だと思います。

 

「減り張りのついた生活」と聞くと、

仕事もプライベートも充実し、何事もテキパキとこなす!

という姿が想像できますね。

 

 

普段の生活でも使うことが多い「減り張り」。

カタカナで書かれることが多いため、漢字は知らなかった!という方も多いのでは?

これを機にしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!

2つ目の漢字は「乳母日傘」です!

「乳母日傘

これ、何と読むかわかりますか?

 

普通に読むと間違いがちな、この漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「乳母日傘」読み方のヒント!

 

「乳母日傘」を、「うばひがさ」と読んでしまった方が多いのではないでしょうか。

これは不正解なんです!

 

確かに「乳母」は「うば」と読みますし、

「日傘」はもちろん「日傘」です。

これが組み合わさると「乳母」のほうの読み方が変化するんです……!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「乳母日傘」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「おんばひがさ

です!

 

「乳母日傘」は、

「幼い子どもが必要以上に過保護に育てられること」という意味の言葉です!

 

「乳母」は、母親がわりに乳児を育てる人のこと。

「日傘」は日よけの傘のことです。

小さな子どもに乳母をつけ、出かける時には日傘を欠かさない。

そんな様子から、小さな頃からちやほやと育ち、過保護な様子を表しているんですね。

 

なぜ「乳母」が「おんば」と読むのかというと、

元は「御乳母(おうば)」と言われていたため、

その時の名残の音が転じて「おんば」になったのだとか。

 

間違いやすい読み方も、一度覚えればとっても単純。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「柳葉魚」です!

「柳葉魚」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(やなぎばぎょ)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「柳葉魚」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
魚の文字を含んでいる通り、ある魚の名前です。
日常的に目にも口にもする、とてもメジャーな魚です。
どこのスーパーに行っても大体売ってるかと思います。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

「柳葉魚」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「し」です。
小さい魚なので、よく焼いたものを頭から丸ごと食べることが多いでしょう。
おかずにもお酒のアテにもいいですね。
子持ちと呼ばれるお腹に卵がたっぷり詰まったタイプも食感がよく、非常においしいですね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「柳葉魚」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「ししゃも」
です!
スーパーなどでよく売っているししゃもは、実は本当のししゃもではないことはご存知でしょうか?
あれはカペリン(カラフトシシャモ)と言う名前の、本ししゃもとは別の魚なのです。
本ししゃもは北海道の太平洋側に生息する固有種のため漁獲量もそれほど多くありませんが、
カペリンは海外からの輸入を含めて1970年代から大きく増えたため、
代用魚だったカペリンをししゃもと呼ぶようになったことから、
本来のししゃものほうを本ししゃもと呼んで区別するようになったそうです。

4つ目の漢字は「蘭」です!

「蘭」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(らん)以外の読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?

「蘭」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある植物の名前ですが、一般的には別の呼び名で呼ばれることのほうが 多いようですね。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「蘭」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「あ」です。 ノビルやギョウジャニンニクといった、野生のネギ属植物を指した古称です。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「蘭」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「あららぎ」

です!

あららぎはノビルやギョウジャニンニクの他にも、イチイという 植物の別称でもあるとのこと。蘭と書いてランではなく、さらに ノビルやイチイだったりと、正直実体がよく分からないですね(笑)。 中国から伝わったそうですが、その時にランとイチイとが手違いや 勘違いなどを経て伝わったため、このようになっているとかいないとか? このあたりはよく分かっていないそうです。 またあららぎを調べてみると、塔と書いてあららぎと読むそうです。 これは忌み詞として仏塔を禁忌としたために付けられた別の呼び方だそうです。 こちらも難しくてよく分からないですね(笑)。

5つ目の漢字は「鬆」です!

「鬆」を何と読みますか?

うっかり「鬆」ができてしまうと、テンションが下がるものです。

今回は女性の方が正解率が高いかもしれません!

「鬆」の読み方のヒントは?

1.「鬆」をひらがなにすると1文字になります!

2.茶碗蒸し、プリン、湯豆腐、こんにゃく

3.ダイコン、ニンジン、ゴボウ、スイカ、レンコン

4.『湯が沸騰するとプデンに鬆が立ち味悪し。』中勘助「銀の匙」より引用。プデンはプディングのことです。

正解は…

正解は「す」でした!

物体に細かい穴が開いて空間ができることです。

旬の時期を過ぎた野菜の芯加熱し過ぎたり凍らせた食材にあらわれる現象ですね。

味や食感が落ちるので、ちょっとがっかりします…。

また、老化や凍害で果汁が減少した果物は「鬆上り(すあがり)」といいます。

金属の加工においては、「鬆」が入ると強度が弱まるのだそう。

「鬆」の由来は向こう側が透けること

「鬆」の音読みは「ショウ」「ソウ」、骨粗しょう症の「ショウ」

訓読みは「す」「鬆い(ゆるい)」「鬆い(あらい)」、漢検1級18画の漢字です。

「鬆」の上部は髪の毛の「かみがしら」、下部は樹木の「松」

つまり、『松の葉の重なりから、向こう側が透けて見えること』に例えられています。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!