睡眠の質を上げる

良質な睡眠の鍵となるのは「メジャースリープ」最初の90分が大切

昔はよく「理想な睡眠時間は8時間」と言われていて、「ゴールデンタイム」の夜10時~深夜2時の間に寝ることが最も成長ホルモンが分泌されるという説がありました。しかし、ゴールデンタイムには時間帯は関係ないと言われるようになり、今では、「メジャースリープ」と聞きなれない言葉もでてきました。

今回は良質な睡眠をとるために「ゴールデンタイム」と「メジャースリープ」について解説させていただきます。

ゴールデンタイムと睡眠

「睡眠のゴールデンタイム」は本当にあるんでしょうか?

昔からゴーデンタイムとは、「午後10時から深夜2時、この時間帯に寝ないと健康や美容にも悪い」と言われてきましたが、これは本当なのでしょうか。

睡眠にとって一番重要なことは、睡眠時間帯より質の良い眠りをとることで深く眠ることができれば、睡眠中に体内で成長ホルモンが分泌されるのです。

ゴールデンタイム「夜10時〜深夜2時」までの決まった時間だと勘違いされていましたが、実は、眠りはじめてから3時間くらいを言います。

『ゴールデンタイム』

夜11時に就寝、朝6時に起きる場合

夜11時〜深夜2時くらいの3時間の間がゴールデンタイムになります。

睡眠の質の鍵となる「メジャースリープ」とは

睡眠には、時間帯よりも睡眠の質が重要だとお伝えしましたが、睡眠の質を上げるためには、「メジャースリープ」が注目されています。そのメジャースリープについて説明していきます。

睡眠には、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という二つの睡眠が90分おきに交互に繰り返しているといわれています。「ノンレム睡眠」は、身体や脳、交感神経も休んでいる深い睡眠状態のこと。「レム睡眠は」、身体は休んでいるけれど脳は起きた状態で浅い眠りのことを言います。この睡眠サイクルで約90分ごとに「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が交互にやってくるリズムのことをメジャースリープと言います。

成長ホルモンを分泌する上で、もう一つ重要なポイントとして上げられるのが、徐波睡眠(ノンレム睡眠)の深さとリズムに関するもの。通常、睡眠中は約90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠が交互に訪れます。

睡眠のサイクル

眠り入ってすぐに現れるのは、「ノンレム睡眠」であり、1時間経過したくらいに最も深い眠りになります。その後、「レム睡眠」で眠りが浅くなり、体は休んでいるものの脳は活発に動いています。このサイクルを一晩で4〜5回繰り返すことのできる「6〜8時間の睡眠時間」を確保することが理想と言えます。

ノンレム睡眠 入眠直後に現れ、脳や身体が休まっている状態。筋肉は動かず、夢はほとんど見ない。
レム睡眠 脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われますが、脳は起きているため、眼球が動いたり、夢を見たりする。

まとめ

睡眠のゴールデンタイムは「夜10時~深夜2時」と言われていましたが、実際には眠りについて3時間の間のことで少し勘違いがありましたね。しかし、良質な睡眠には、睡眠リズムである約90分(メジャースリープ)を一晩で4〜5回繰り返すとよいでしょう。そのためには、早めに寝ることも同じように大切なことだということですね。

夜更かしの多い人や睡眠不足の方は、睡眠のリズムの回数が減ってしまうのでなるべく早めに眠れるように心がけていきましょう。