朝、子供を起こしてもグズッて布団から出てくれなかったり、体をゆすって起こすとご機嫌斜めになったり……。子供の朝のコンディションの不安定さに悩む親御さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、子供が朝起きられなくなる可能性がある睡眠不足について解説します。また、きちんと寝るための対策もご紹介しますので参考にしてください。
目次
増加している子供の睡眠不足
現在の日本の子供はどんどん夜型になっており、就寝時間が遅くなっています。その結果、睡眠不足を引き起こすなど睡眠の問題が深刻化しているのです。
睡眠習慣が良くない子供は朝食を食べなかったり、運動不足だったりする傾向があります。保護者を始め地域社会の協力のもと、子供がきちんと眠れる環境へと改善していく工夫が必要です。
子供の睡眠不足で生じる2つのデメリット
子供が睡眠不足になると、生活にさまざまな影響が出ます。
ここでは2つの具体的なデメリットについて解説します。
集中力が低下する
子供が睡眠不足になると、昼間に眠い、横になりたい、頭痛、肩こりなどが起こりやすくなります。そのような場合は大人が睡眠不足により集中力が低下するのと同様、子供も日中の授業に集中できなくなります。
集中力が低下すると短時間でも机に向かって学習することが困難になるため、成績に悪影響がでるでしょう。
イライラしやすくなる
子供は睡眠不足の状態でうまく意識をコントロールできません。イライラ・多動・衝動行為などが表れることもあるでしょう。
睡眠不足になると脳もしっかり休むことができないため、イライラなどを引き起こすと言われています。
子供の理想の睡眠時間とは?
子供の理想の睡眠時間の目安は、1-2歳で11-14時間、3-5歳で10-13時間、6-13歳で9-11時間、14歳-17歳で8-10時間です。一日の約半分を睡眠時間として確保しなければなりません。
睡眠中は交感神経を休めたり、体を成長させたり、記憶を定着させたりなど、さまざまなことがおこなわれています。そのため、しっかり睡眠をとることが必要なのです。
睡眠不足にならないためには
では、子供の睡眠不足を防止するにはどのような方法が効果的なのでしょうか。
ここでは実践しやすい3つの方法をご紹介します。
早起きさせる
人間には体内時計があります。体内時計を一定に保つために、早起きして子供に朝日を浴びさせることをおすすめします。
余裕があれば30分早く起きて親子で散歩をすると、体がしっかり起きるのでより効果的でしょう。
週末に寝だめをさせない
平日の睡眠不足を補うために、週末に遅く起きる子供がいるようです。しかし1時間でも起きる時間がずれると、体内時計が狂ってしまいます。そうなると睡眠時間は足りていても日中の眠気やだるさ、精神的な不安定さにつながることがあるので注意が必要です。
昼寝の時間を見直す
夕方つい寝てしまうと、夜の寝つきが悪くなります。昼寝をさせるなら1時間以内にしましょう。
また、昼寝をさせるときは部屋を明るくしたままにしてください。部屋を暗くすると脳が夜だと勘違いして寝すぎたり、体内時計が狂ったりする原因になります。
睡眠が子供の成長に与える影響まとめ
子供の睡眠は、成長にとても大きな影響を及ぼすことがわかっています。睡眠不足により心身が不安定になったり体内時計が狂ったりするのです。
規則正しい生活を送るために、寝る時間と起きる時間は決めておきましょう。そうすることで体内時計が正常に働き、勉強や運動のパフォーマンス向上に期待できるはずです。