今日の難読漢字は
「辣腕」
「忌憚」
「斟酌」
の3つです。
さあ、何と読む?
目次
まず最初の難読漢字は「辣腕」!
今回の難読漢字は「辣腕」です。
「〇〇腕」というと、並外れた技術を持つ人などを「敏腕(びんわん)」と言うように、「何かに優れた人」を表すことが多いですよね。
今回の「辣腕」もこれと同じような感じでしょうか。
となると、1文字目の「辣」の字が読めないと先に進まないですが、この字、どかで見たことあるような・・・。
あ、いつも行くラーメン屋さんだ!
そう、これは「辣油(らーゆ)」ですね!
え?それじゃ「らーわん」?
・・・正解が遠くなった気がします・・・。
「辣腕」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇〇」の4文字です。
意味は「的確に何でもこなす人」です。
「辣腕」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「らつわん」です!
「辣腕」とは、「物事を躊躇(ちゅうちょ)することなく、的確に物事を処理する人」のことを言います。
「凄い腕の持ち主」ということで、「敏腕(びんわん)」と同じ意味で使われたりします。
ですが、「辣腕」の「辣」は、「辛辣」という言葉でも使われるとおり、本来は「辛い、むごい、厳しい」という意味のある漢字です。
そのため、どちらかというと「敏腕」が意味する「できる人」よりも、もっと冷酷に物事を進められる「できる人」がイメージに近いですね!
次の難読漢字は「忌憚」!
行き詰った会議。閉塞感漂う中、上司からは何か意見を出せ・・・という無言のプレッシャー。
そういうときに必要なのは、前例に捕らわれない斬新な意見やアイデアですよね!
今回はそんなときに使われる「忌憚」です!
用法としては、「忌憚のない意見をお願いしたい」ですが、これはもう正解を言ってしまったかも??
ここまできたらヒントを見ないで正解してみましょう!
「忌憚」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇」の3字です。
この単語は「はばかること」を意味します。
「忌憚」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「きたん」です!
「忌憚」とは、「いみはばかること」や「嫌がること」などを表す言葉です。
「忌憚」の「忌」は「忌む(いむ)」という漢字であり、この1文字だけでも「忌み嫌う」という意味があります。
そんな「忌憚」という言葉ですが、日常的には「忌憚のない」という否定形と共に使われます。
会議や打ち合わせの場では定番の謳い文句として、「忌憚のない意見をお願いします。」と言いますよね。
人生もまさに同じ。
何でも前例踏襲にしないで、忌憚のない道を歩いていきましょう!
最後の難読漢字は「斟酌」!
一見、どちらも読めそうな漢字ですがよく見ると知らない漢字・・・。
強いて言えば、2文字目は「お酒を器に注ぐ行為のお酌」の「酌」ですね。
でも、1文字目が難解です・・・。
それもそのはず、「斟」という字は漢字検定1級の日常的には使われない漢字なんです。
「斟」は、「くむ、おしはかる」などの意味を持つ漢字で、2文字目の「お酌」と合わさるとどちらも「くむ」、「つぐ」という言葉ですね。
ではこの2文字が組み合わさると、どういう読み方をして、どんな意味なんでしょうか!?
「斟酌」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇〇〇」の5文字です。
「忖度(そんたく)」と近い意味があります。
「斟酌」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しんしゃく」です!
「斟酌」とは、「相手の心を読み、ほどよくとりはからう」という意味があります。
どちらかと言うと、「気を使って何かをする」ときに使われる言葉です。
政治のニュースを見ていると「忖度」という言葉が度々登場しますが、この「忖度」も「斟酌」と同じような意味を持っています。
「忖度」とは、「他人の心を読む」程度のニュアンスしかないのに比べ、「斟酌」は「その上で何かを取り繕う」と1段階進んだ意味を持つ言葉になります。
大人の世界ではときに本心を隠して「斟酌」することも大事なんだと実感しちゃいますね・・・。